日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本。国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

所得格差は否定しないが貧困の増加は許容できない。

2016-04-25 13:03:13 | 社会
一時期、能力主義・自己責任という言葉がさかんに
使われ、社会的にもそれが良いこととして認識され
ていた。

しかし、能力主義を標榜していた富士通等の企業の
失敗事例が明らかになったり、自己責任という言葉
が結局政府等の責任逃れに利用されるだけ、という
ことが明らかになるにつれ、これらの言葉の正当性
に疑問を持たれるようになってきた。

今日本では格差の拡大が指摘され、肯定する立場
や否定する立場から様々な議論がなされている。

ここではまだ、能力がなければ貧困でもやむをえない。
貧困は本人の責任である。というような能力主義や自
己責任主義の亡霊が幅を利かせている。

少し観察眼があればわかることだが、能力不足や自己
責任に帰すことのできない貧困は社会には多く存在する。

地震で家と職を失い、貧困に陥ったなどというのはその
典型であるが、他にも会社が倒産したり、会社都合で解
雇されたり、親の介護で会社を辞めざるをえなかったり、
病気になる等、本人の責任に帰すことのできない貧困は
多く存在する。

それらを運が悪かったの一言で片づけてしまうことは、
結果的に社会全体として大きなマイナスになる。

貧困の増加は他人事ではなく、結果的に我々自身に
跳ね返ってくる。

最近の犯罪やネットでの悪意ある中傷頻発の裏には
社会に対する絶望感がうかがえるものが多い。

BUSINESS JOURNALが
低所得の親の子、低学力&非正規社員になる傾向強
まる…経済力が教育格差に直結
という記事を載せているが、これはおそらく事実だろう。

格差が拡大し貧困層が増加すれば、それが子供の
世代でさらに拡大する。

このまま放置すれば、古き良き日本社会の美徳は失
われ、日本も他国同様の荒んだ社会に陥ってしまう
ことになる。




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