Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE140. 雪の古都4.

2011年01月05日 | Kyoto city
 昨日は、寒かったが光が綺麗だったので、散歩に出ようとしたら、CS放送の黒澤明「悪い奴ほどよく眠る」にはまってしまった。映画は、シェークスピア悲劇を思わせるようなストーリーであり、見入ってしまったわけだ。だからブログの画像は小さなオリンパス・ペンライトとパンケーキレンズが活躍した、雪の古都の続きである。
 雪の大晦日は、特に撮影のために出歩いたわけではなく、むしろ賓客とともに年の瀬の時間を楽しみながら、片手間で撮影していたわけだ。
 私はデザインの専門家であって、写真で暮らしているわけではない。だから街歩きでは邪魔にならず片手間で意図した画像が記録できる機材であることが、大切なコンセプトだと考えている。それに撮影よりも雪の古都の空気を賓客とともに楽しむ方が先であって、そんな場面で大きなレンズをつけた大仰な一眼レフというのは、その場の空気にそぐわない。
 フォトグラファーでもないかぎり、誰しも写真が先にあって暮らしているわけではない。やはりその場の状況を体感する方が先だと思われる。だから機材はついでといってよいぐらいの存在である。
 実際私の場合も、このペン機材はデザイン・ドローイングのマーカーやペンの延長である。街のタウンスケープや地域のランドスケープを考える際のクリエイション・ツールの一つにすぎない。だからこの機材シリーズが「pen」と名付けたのは、当を得ている。
 こんなことを私が書くのも、機材メーカーのWEBサイトを開くと、相変わらず大仰なデジタル一眼レフがズラッと顔を並べているからだ。今時、あの時代を感じさせる大きな機材は、誰が使うのかといった具合に、ペンライフにつかっているとに、そんな意識になってくるから不思議だ。
 余談だがペンライトがマイナーチェンジのニューモデルを登場させた。だが私が使っているシャンパンゴールドという色がなくなった。実はゴールドといいながら限りなくシルバーに近い上品な色でして、古い銀色のライツ・レンズを付けるとよく似合うのですよ(笑)。
 そんなことを考えながら撮影に行きそびれて一日が終わった。早速大学の学生達から、卒業制作のエスキースがメールで送られてきた。仕事始めということか。

八坂通り,2010年12月31日
OLYMPUS E-PL1,M.ZUIKO DIGITAL17mm/f2.8
ISO1600,f2.8,1/8,iFinish
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