PEN LIFE148. 方言翻訳サイト

　花街の仕事始めの徘徊のとき、この妓うつくしやん、と見とったら目が合い、向こうが軽くおつむを下げた。なんとはなしの人違いの挨拶やす。そない幸せの瞬間、うちはああっ、この界隈に引き込まれそない気分にさせてくれまんねん。
　まあ、実際に花街は、どなたかに紹介されてつれていってもろて、それもいっぺんではあかんさかい、顔を覚えられるぐらいにあいや繁く通いまへんと、親しくはなれんでしゃろ。そのあたりの事情は、全国どこのバーやスナックやらなんやらでも一緒でっしゃろ。
　それにしても人違いやて挨拶はしたものがちやすな。人を引き込むうまさは、さすが京都。といってもうちは、東京の神楽坂花街界隈の生まれさかいに、なれてまんやけどね(笑)。
　うちの里にゃ、人を引き込むさかいはなく、巻き込みに夜遅く芸妓はんがきまして、「さあ!、仕事終わったさかい浅草へ遊びに行こう!」といっておふくろをつれやし、うちは早々と寝かしつけられたんやなあ。
　WEBサイトをみていたら、「もんじろう」という方言翻訳サイトがあったので、早速試してみたわけです。
　こんどは津軽弁で・・・・街の仕事始まなぐの徘徊のどき、この妓美しいやん、ど見どれていたっきゃまなぐが合い、向こうが軽ぐがっぺば下げた・・・(笑)。

方言翻訳サイト
http://monjiro.net/hougen/conv/19/d
宮川町,2011年1月5日
OLYMPUS E-PL1,M,ZUIKO9-18mm/f4.0-5.6
ISO640,焦点距離18mm,露出補正-1/2,f5.6,1/60,iFinish