Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

最近のドローイング15. マックの風景

2011年03月02日 | drawing
 最近、五条通の交差点の角にある夜のマクドナルドが気に入っている。若い人たちが多く、その大半はパソコンを持ち込んだり、分厚い本を抱え込んだりして、みんな黙々と勉強をしているからだ。勉強している夜の静かなマックの風景は、私にとって大変心地よいものがある。因みに私の名古屋の大学では勉強している風景には、ほとんどお目にかからない。やはり学都京都である。
 夜マックにゆくというのも、実は最近、昼にしっかりご飯を食べるからだ。昼にしっかり食べると、それから一時間ぐらいは身体と頭が動かず寝ていることが多い。だから、朝と夜は軽く済ませているわけだ。
 特に夜は遅いのでマックで、サラダと珈琲のセット、それに軽くハンバーガー位で調度よい。昨日はビックマックが200円と安かった。定番セットメニューに必ずついてくるポテトフライは、食べ飽きているし、どうみても健康的な食材とは思われないので、たべないでいる。
 ところで都市人の民度というものがあると思う。京都人は確かにいろんなことを知っているし、それだけ勉強が好きなのだろう。何人もノーベル賞受賞学者を輩出している。名古屋人はと言うと、バスの中でシルバー達の会話に耳をすませていると、実にくだらない話題しか聞こえない。
 一番よくわかるのがタクシーの運転手さん達である。名古屋はふてくされたように無口・無愛想で自分の世界にひたりきっている。先日も「大学へ」といったのに、全然知らない高校へつれてゆかされた。人の言うことに耳を貸さないという一体どういう神経をしているのだろうかと、耳を疑いたくなる。それでいてメーターを私が言わないとまけないのだから、心遣いの欠如もはなはだしい。それに対して京都の運転手さん達は、概して話し好きであるし、話題も豊富だし、道を間違えれば料金は割り引いてくれる。MKタクシーが京都で生まれたと言うのもうなずける話である。タクシーに乗るとそうした違いが顕著にみられる。
 だから話題に乏しく、周りの世界の動きに関心のないのが名古屋人である。それでいて脅せばすぐにいじけるという小心な連中が多い。まあ文化に関心がない田舎者根性なのだろう。そんな遺伝子は、子供達に受け継がれ、街の風景をつくってゆく。そう考えれば、私の大学で学生達が勉強している風景に出会わないというのも、納得できるものがある(笑)。

2011年1月12日,F5,10分ポーズ.
OLYMPUS PEN E-PL1,17mm/f2.8
ISO200,露出補正0, f4,1/125, iFinish
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