Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE457. 一両日中

2012年09月04日 | field work
 今日は大手企業財団へ研究助成の申請書類を書きつつ、臨時教授会の大学院入試判定会議に出席しつつ、一日が終わった。たいしたことをしていない日だが、そんな日も世の中には、結構あるのだろうと思う。
 昨日研究員に依頼した書類が今日早くも届いたので、大いに加筆していたところだ。こういう素早い対応は、この件に関する記憶がまだ私の頭に残っている時期なので、こちらとしては大変書きやすい。これが学部生相手だと記憶が完全に失せた頃に忘れた書類が届いたりして、完全に手をいれる意欲が失せている。だから私の研究室では、一両日中というのを大原則にしたいぐらいだ。
 こう考えると、まとまらなくても良いから骨格素案を早く送ってくれれば、こちらが記憶や関心が薄れないうちに加筆して肉付けした方が、早く書類がまとまるのである。
 一両日で考え方がまとまりそうもない難題のときだけ時間をかければよい。私はそんな方法で、プロデュース時代に仕事をしていたことを思い出した。
 人間は、時間をかければ良いものが出来るという幻想に今でもとりつかれている。人間の発想は、漸次的なのであろう。少しずつ荒削りな素材に肉付けをして、推敲や校正を積み重ねて全体を整えてゆくことによって次第にまとまるのである。そのほうが、こちらの気分も楽である。
 言い換えれば、仕事面で遅いというのは、すべての面において罪悪といってよい。だから、なんでも遅い学部生の仕事ぶりはもう最悪だ。もちろん遅い仕事に良い結果が出たためしはない。先日もあまりにも遅いので卒業論文をあきらめた学部生がいた。
 さて京都は朝方涼しく。これはしのぎやすいと思ったが、名古屋は相変わらず暑かった。結局猛暑にかき回されながら、家路に着いた

豊田市足助町,2012年9月3日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO200,焦点距離14mm,露出補正-0.3,f7,1/200,リーニュクレール
コメント
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