Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE459. 単位のおさらい

2012年09月06日 | field work
 You Tubeを見ていたら、福島第一火力発電所事故当時の放射能測定に関する画像があった。場所は国会の行政監察委員会、話者は京都大学小出裕章さんでしょうね。
 小出測定では、震災後3月15日の測定値で1時間に20マイクロシーベルトの放射能を東京の人間全員が大気中で被爆したという話である。チェルノブイリ事故当時、我が国の測定値の千倍の値であるという話。
 厚生労働省ガイドライン では、「50マイクロシーベルト/時間、を越えたら必要な検査を実施する」とあるので、これと比較すれば決して低くはない値である。因みに放射性作業に充実する労働者の被爆限界値=250ミリシーベルト/時間=25万マイクロシーベルトである。
 そこで単位のおさらいである。
1シーベルト=1000ミリシーベルト=100万マイクロシーベルト
東京人の被曝量20マイクロシーベルト/時間(小出測定値)
1日では、480マイクロシーベルト/日
1週間被爆したと仮定すれば、3,150マイクロシーベルト
1年間では、175,200マイクロシーベルト=175ミリシーベルト
 問題はその値がどれぐらいの時間続いたかという話であるが、地方自体をはじめ行政がデータを公表しないのでわからない。これは大気中だけの話であり、当然野菜や魚にも放射能は降り注いでいる。野菜はロープライス・フードチェーン店でたっぷりつかわれたかもしれないし、魚は価格の高い漁港で売りさばくので、もう被爆した総量なんてわからないと言うのが実態。わかるのは、体内に蓄積した量だけ。それも随分出て行ったと思うが。
 そのあたりは、行政のパニック警戒感で情報を公開しないし、物流社会でどこまで広がったかはわからないし、もちろん使用した業者は口が裂けてもいわないし、私達はみんな食べちゃった後。
 つまり情報、汚染が拡大した範囲とその量、証拠とすべてがないわけであり、こうなると科学の力ではなにもできない。さしずめ単位のおさらいでも、するほかないだろう。

豊田市足助町,2012年9月3日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO200,焦点距離36mm,露出補正-0.3,f7.1,1/125,リーニュクレール
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする