一寸夜景の画像が続く。時間が経つといつ撮影したかわからなくなるが、iPhotoの記述では多分ズミルックスの試写で撮影したものと推測。大学に新しいボディが届き、その日のうちに喜び勇んで夜の京都の街を徘徊したのだろう。標準レンズの画角と、開放の絞りを多用しながらボケ方を楽しんでいたようだ。
標準レンズをボディにつけると、もう1台のボディには広角系か望遠系かで悩むことがある。大概は広角系なのだ。標準レンズボディをテレコンバータ・モードにして望遠代わりにつかったりしている。
或いは潔く標準レンズ1本という選択肢もある。昔は、ボディに標準レンズが当たり前のようについていたし、私が初期の頃に使用したのも標準レンズ付きキャノン6Lだった。その標準レンズからニコンの広角レンズを使用したら、こんなものというどこか水準の落ちたガッカリ感があった。まあ、そこから堕落が始まったのだけど。
その後本をつくるときに、北山さんがプラナーの標準レンズが付いたコンタックス167を貸してくれた。これで撮れ!!、というのは、これまた随分哲学的な気分にされたし、言い換えればこれ以外使わなくてよろしいという、プロのの智恵だったのだろう。
すべての風景を標準レンズという画角で見るというのは、あれも撮りたい、こう撮りたいという機材マニアの欲望をすべて捨てなければならないので、なかなか哲学的なレンズだと思わせてくれる。そう、このレンズを使うには、精神的に大人にならなければいけないのであろう。
特に京都の街の撮影が目的ではなく、クロッキーや建築のエスキースなどをしながら徘徊するときは、あれこれ迷うより標準レンズ1本で調度良いのだろう。
京都市・先斗町
OLYMPUS E-M1,LEICA DG SUMMILUX25mm/F1.4
ISO1600,露出補正0,f1.6,1/10.