Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日33.  自治体のホームページ

2016年05月04日 | Nagoya city
 名駅のホテルやオフィスなどの高層ビルの狭間に柳橋市場がある。例えれば東京駅の赤煉瓦の駅舎の側に築地市場があるようなものだ。その一角に古い民家群がある。引き戸をくぐれば生活感が漂う別世界とういう空間の落差があって。今度それを味わってみたいと思う。
 朝の出勤時に立ち寄ったが、既に市場は終わりかけていた。下手をすればプラスチックの容器ばかりがうつり撮影も難しいけど、高層オフィス群の狭間にある柳橋市場は特異な景観を呈している。
 さて全国790都市のデータ作成も、北海道から始まり、ようやく神奈川県までたどりつき、最初の難関である首都圏迄終わった。何故難関かというと市の数がやたらに多いのだ。特に東京の周辺部県では、人口流入と町村の統合で市に昇格したところが多い。
 次の難関は愛知県、そして大阪府と続く。そこをすぎればデータの整理も楽になる。一つ言えることは、全国全市のホームページはすべて見るということだ。
 そうするとホームページの見やすいところとか必要なデータが取り出せないところなど、評価もできてしまう。例えば行政機構図は、PDFでバンと貼り付けているところが多いが、先ず文字が小さすぎて読めません。部門名をコピーしようとすると、これまた難儀でコピーできなかったりするので手入力で打ち込んだり、ひどいときには画像データだ。テキスト情報を画像にするなんていうのは、情報デザインの初歩的なコンセプトがわかっていないからだ。
 政令指定都市になると組織が大きいからホームページも大きくなり、大変アクセスしにくいことしきり。トップ画面で大筋の組織チャートを示してガイドするぐらいの工夫をしてほしい。
 全体に言えることは、情報を未整理のまま盛り込みすぎ。伝えたい行事などは時間時期だからカレンダーにすればよいのに。もうすこし概念的に整理するという発想が全くない。アクセスのための情報、市民に伝えたい情報、組織の情報、コンテンツの情報といった具合に、概念として整理すれば大変明解になるのだけど、まったくそんな意識が見られない。
 海外の行政サイトは、概念が明解に分類されているからアクセスしやすいのだけど、日本では概念、つまりコンセプトという意識が全くないから食品スーパーの広告みたいなホームページが圧倒的に多い。自治体関係者は、広告代理店のおざなりコンセプト単語でだまされているといってよい。そんな美辞麗句と役所の言い訳の言葉を並べただけのものは、全くホームページではありません。
 コンセプトは最後の表現に至るまで貫かれている一貫した考え方です。もう少し情報を伝えるシステムについて考えて欲しいですね。
 ふと思ったけど、自治体のホームページにおける情報提示の方法は、学部学生達の卒業論文には、サンプル数もありうってつけのテーマだ。誰か書かないかな、

名古屋市名駅
EOS1DsMarkⅢ.EF28-300mm/F3.5-5.6 IS USM
ISO800,焦点距離28mm,露出補正0,f9,1/200
コメント
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