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20XX年9月22日(土)晴れ 午後は曇って急激に気温が下がった。
阿寒のヒョウタン沼の大型オショロコマ
朝8時30分。かねてより懸案であった釧路川水系源流域のオショロコマ調査に出かけた。
最上(もがみ)の峠を越え津別に入り北見相生から釧北峠を越えて阿寒湖畔のセイコーマートでおにぎりを買った。
弟子屈(てしかが)への横断道路に入り、しばらく行って右折し鶴居村への林道に入る。ほどなくひょうたん沼へ出て湖畔で沼を撮影。

カヌーで釣り人が一組入っていた。カラフルなトラウトのワッペンだらけの見るからに釣りマニアの軽自動車のミニバンが止まっていた。

ヒョウタン沼は今から50年くらい前まではオショロコマが豊富に生息することで有名であった。人気の大型オショロコマであったらしい。
今となっては詳細不明であるが、毎年北海道新聞に解禁日のヒョウタン沼のオショロコマ釣りが初夏の風物詩紹介みたいなかたちで出ていたような気がする。
カヌーやゴムボートを出して大勢の人たちが毎年ヒョウタン沼のオショロコマ釣りをしていたようだ。
私が中学生の頃だろうか、このカヌーが転覆してオショロコマ釣りをしていた人がおぼれて亡くなる事件があった。私はこの記事をみておぼれ死んだ人を哀れむ気持ちよりも、将来私もヒョウタン沼でオショロコマを釣ろうと固く決心したのを思い出す。
それから50年以上が経過して、ヒョウタン沼のオショロコマは今は絶滅したものと考えられている。
実際、まったく釣れなくなって久しい。絶え間ない釣り圧で激減したところにニジマスの放流でとどめをさされたものと考えられている。
ヒョウタン沼に流入するハンラコラシュ川にもオショロコマはいたようだが今は絶滅したと思われる。今はおびただしい数の放流ニジマスとアメマスしかいない。絶え間ない釣り圧と、その後大量にニジマスが放流されたことがオショロコマが消えた理由ではないかとおもわれるが詳細はいまや不明。
はっきりしているのはかってあふれんばかりに豊産していたヒョウタン沼の大型オショロコマが完全に消えてしまったことと、それを悲しみ意思表示をする人が当時も現在も唯の一人もいなかったということだ。
さらに悲しいことには、このヒョウタン沼の大型オショロコマのしっかりした画像は今現在どこにも残っていない。いったいどんな外見であったのかすら、今となっては想像することもできないのである。

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