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エゾイワナとは
201X-7-3 (日) 晴れ 暑い
午前11時、近郊の網走川水系支流へ渓流釣りに出発。
最近雨が少なかったせいか川の水量が少なく、従来深みがあってよいポイントであったところが軒並み浅くなってしまい、思ったほど魚がたまっていなかった。






この渓流は川岸すれすれまでうっそうとした笹原のため林道から川へのアクセスがしにくく、釣った魚の撮影に適した場所が少ないためフキ写真( 背景にフキの葉 )が多くなってしまう。
渓流の下流域では網走川水系らしくアメマスがとても多い。






秋、産卵に登ってくるのは海からの巨大なウミアメマスではなくこの渓流いつきの成熟個体で、いわゆるエゾイワナ化が進んでいる状況とおもう。
そのような個体群は白斑がより小型化し体色も暗化傾向が強くなり 20cm前後 でしっかり成熟する。


















一方、水系が多少大きければ 50cm くらいまで大きくなるものもいる。
エゾイワナ化をきたすもっとも大きな理由はダムなど河川横断構造物による川の遮断であることは言うまでもない。
ダムにより海との交流が途絶え、時間が経過するほどエゾイワナ化が顕著になってゆくことは、このことに興味を持った釣り人の多くが実感していると思います。
したがってアメマスもエゾイワナも実は同じものです。
私があえてエゾイワナと呼ぶのはそのような意味合いを込めているためで、読者の方々もうすうすその意味合いがおわかりのことと思います。
学術的な名称ではありません。


















イワナは本州では珍重されると聞きます。
私は本州産のいわゆるイワナを食べたことがないのでエゾイワナやアメマスと較べておいしいのかどうかわかりません。
ただ、北海道ではヤマベが圧倒的においしいが故にアメマスやエゾイワナをあえて食べる人は滅多にいません。
かって私は家計があまり裕福でなかったころ、子供たちにアメマスのフライをよく食べさせていましたがフライなら、ソースをかけてまあまあ食べられる。
しかしアメマスの焼き魚はおいしくないと断言できます。
オショロコマ焼き魚はさらにおいしくないことを付け加え、とりわけ強調しておきたいと思います。
そのような理由で、北海道では一般的にアメマスやオショロコマは釣ってもリリースされることがほとんどです。
食べてとてもまずいことは、エゾイワナや絶滅危惧種VU オショロコマにとっては幸運なことと言えます。

この日も撮影させていただいたエゾイワナたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。


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