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北海道空知川水系の純系カワマス鮮明画像
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/a2/ab873165df9dd0a0cade04214c2dc14a.jpg)
オショロコマの森ブログ5の読者である K ,I さんから 2015年8月〜9月にかけて釣った北海道空知川水系のカワマスのすばらしい画像が送られてきました。
北海道空知地方では過去に養殖池でカワマスの飼育が行われていたことがあり、その子孫が空知川水系の一部で今日まで命脈を保ってきたものとおもわれます。
そのような空知川水系のカワマスについては、アメマスとの雑交を憂う学術報告がなされたことがあり、新聞で報道されたこともありました。
新聞報道外来魚ブルックトラウト、アメマスとの交雑確認-空知川支流 [北海道新聞2003年06月28日(土)] や日本生態学会第51回日本生態学会大会 釧路大会要旨 2004-7-30 移入カワマスと在来アメマスとの交雑現象
その後も空知川水系のカワマスは、しばしばその存在が密かに語られてきました。
しかし最近での実態は不明で、鮮明な画像すらもこれまで報告されたものは私の知る限りまったくありません。
私たちも空知川水系のカワマスを捜したことがありますが発見できず、その経過をオショロコマの森ブログ5などに報告したことがあります。
そのブログ記事を読まれた K.I さんから貴重なご経験と画像が送られてきたものです。
以下は K.I さんからのメールですが、詳しい生息場所の特定を避けるため一部表現を変えてあります。
空知川水系支流で純系カワマスを釣りました。
北海道に約5年ほど赴任をしておりまして今年やっとのこと本州の地元に戻って来ました。
魚の生態も釣りもそして自然も大好きなので「オショロコマの森」は単身赴任前から現在も楽しみに拝見させて頂いております。
北海道にいる間に鮭・マスの種類はすべて釣りたいとあちこち回りました。
魚の種類には詳しいと思っておりますが、とある空知川水系支流でオショロコマでもエゾイワナでもアメマスでもないキレイな魚が釣れました。
きっと貴方がが探しているところのブルックトラウト(カワマス)だと思います。
不思議なことにある限られた区間でしか釣れず、でもその区間内ではライズも多く、ルアーにも貪欲にアタックしてきます。
その上流・下流はまったく生態反応なしでした。
送られてきた臨場感あふれる画像では 2015年8月〜9月 にかけての、カワマス成魚♂♀個体が示されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/f0/da2c688ee7acda61cfb447d7d711966e.jpg)
2015-8-2
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/a2/ab873165df9dd0a0cade04214c2dc14a.jpg)
2015-8-15
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/25/dd28603261d5507216da46bb85a3bcdc.jpg)
2015-8-15
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/68/7b2e2d1506524a9f4bfbf46ab25796dd.jpg)
2015-8-15
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/a6/4394fc235bef751824c1647d36dda6a6.jpg)
2015-9-5
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/d7/c95d2ae6548d6175c0379710bc93f0c6.jpg)
2015-9-5
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/68/6a50783b5d1f467a4c44650e033e7e25.jpg)
2015-9-5
空知川水系の鮮明なカワマス画像が示されるのはこれが最初で、まさに記念すべき貴重な写真とおもいます。
K.I さん、本当にありがとうございました。
生息場所はごく狭い水域であり、そこで半世紀以上にわたって密かに繁殖を繰り返してきたものと思われます。
今回は成魚の画像ばかりですが、幼魚、若魚はいたのでしょうか ?。
幼魚、若魚の存在はそこが繁殖場所である証拠になりとても重要で、是非それらの画像も見てみたいものです。
道東での生息状況をみても、カワマスはごく限られた特異な環境にのみ適応できるようで、ブラウンやニジマスのような旺盛な繁殖力・環境適応能力はないようです。
しばしば 唱えられる カワマスは他のトラウトと交雑しやすく F1は繁殖力がなく、移植されると在来のトラウトもカワマスもやがては全滅、すべて消えてしまうといった悪魔の図式は、いかにも一般受けしやすい話です。
しかし、日本での実例は少なくとも私は知りません。
その理由は北海道や本州(長野県)では、オショロコマ、アメマスやイワナと、カワマスの現実の繁殖時期がたまたま微妙にずれているからだと推定されます。
もちろん、道東でも長野県でも一部の交雑(F1)は見られますが、これら日本の例では F1、純系カワマス、純系在来トラウトの三者共存といった生態系に落ち着いています。
よく言われるように F1 にまったく生殖能力がないのかどうかも現実には不明です。
ただ、今回の空知川の場合は純系カワマスのみ生息しているようで、在来のアメマスが交雑などで消えたのか、もとからいない水域だったのかは不明です。
ここのカワマスのDNA にアメマスの痕跡があるかどうかも興味深いところです。
空知川水系では当初アメマスとの交雑が問題視されていたようですが、今後は是非その F1 の実際の画像も見てみたいものです。
K.I さん、これらについても、今後ともなにとぞ宜しくお願いします。
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