ニジマス、良型ヤマベ、デカアメマスの混棲における重大な問題点。
2017-8-26 (金) 晴れ 強風 27度C
この渓流の下流域はかってはオショロコマがとても多く、アメマス、ヤマベと混成していました。
そこへニジマスが侵入し、たちまち自然繁殖を開始し、現在では最大の勢力になっている。
オショロコマはニジマス繁殖の影響をもろに受けてほぼ壊滅 ( 滅多にみられない )、アメマス、ヤマベはかなり減少しつつあるがいまだに健在。
ニジマスは上流へむけて猛烈に勢力拡大を続けたが砂防ダムが上流域に3基あり、これらを越えられないでいる。
そのためダムの上流~源流にかけてはニジマスの侵入をまぬがれてオショロコマ小個体群が生き残っているのです。
しかしアメマスやヤマベは砂防ダム建設後、ダムの上流では完全に消えてしまいました。
オショロコマは自然破壊の元凶ともされる砂防ダムで、奇しくもニジマスから守られているかに見えます。
しかし、どう見てもこのダムの寿命は数十年、せいぜい持っても50年程度でしょうか。
私たちは従来自然保護、生態系の変遷の概念はどうしても自分たちの生存期間内の変動をを基準に考えますが、最近、自分の生存期間がカウントダウンに入ってきて、実はそうではないことに気づき始めた昨今です。
この日、上流域のオショロコマを確認後、下流域の混生水域を釣ってみた。
最も多いのは前述のごとくニジマスです。
ニジマス繁殖に関して注意すべきは、成魚のみならずそれをはるかにに上回る数の、稚魚、幼魚、若魚の存在です。
デカニジマスばかりですと、そこのニジマス個体群は早晩、魚の寿命や釣圧などで消える運命にあり、人気ニジマス釣り場によくあるパターンですが、大型個体の放流を続けなければ魅力的な釣り場の維持は難しいでしょう。
ここでは浅瀬には稚魚の群れがいて、ちょっとしたたまりには最後尾に恐怖のチビニジマスがかなり見られます。先頭にはもっとも大型の個体が定位するのが普通です。
もはやニジマスは自然繁殖のパターンを維持しており、それなりのニジマス生態系を形成しています。
この水域では渓流の規模から言ってニジマスの大きさは40cm前後が最大級になりますが所謂巨大ニジマスはいません。
ひたすらデカニジマスを追い求める一般的なアングラーやフライマンは、ここでは見たことがなく、私以外の釣り人の痕跡を見かけません、
釣り人の関与がほとんど無いためか野生化ニジマスが、彼等にとって理想的な構成パターンで棲息できているのです。
ニジマス稚魚。
ヤマベに関しては、シンコヤマベ、2年魚、3年魚もしくはそれ以上の個体たちが見られますが、どちらかといえば大型個体が稀に釣れる程度で、若い個体がとても少ないのが現状です。
シンコヤマベ。
2年魚。
3年魚。
ニジマスのためにオショロコマが壊滅し、次に悲惨な状況に陥っているのがアメマスです。ニジマス繁殖が進行するにつれてアメマスは目立って減ってきました。
しばしば、大型のエゾイワナ化した個体が釣れますが、未来をになう稚魚、幼魚、若魚が激減しているのです。
この日も立派なエゾイワナがかかりましたが若い個体が少なかった。
ついに尺を超えたのだ などと単純に喜んでばかりはいられないのでしょうか ?。
これまでのよくあるパターンに当てはめれば、ニジマスが増えるにつれて、まずオショロコマが消え、アメマスがやがて消え、最終的にヤマベも消えて、野生化ニジマス一色の水域に染め上げられてゆくのが普通です。
ニジマスが日本においても、世界的にも攻撃的外来種ワースト100に選ばれている所以です。
しかし、渓流の性状によってはニジマスとアメマスが勢力伯仲して、最終的にどちらが残るかわからないで経過している渓流もいくつかあり、この渓流もしばらくは様子をみなければどのような力関係になってゆくのかは何とも言えません。
この日も撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧に元の場所にリリースしました。
エゾスジグロチョウ夏型♂たち。
こんな山奥に、植物の攻撃的外来種筆頭のセイタカアワダチソウの大群落があった。見ようによってはとても美しいが、ここのニジマスと同様に駆除などもう不可能で、この植物にはそろそろ帰化植物などといった折衷案みたいな称号が与えられるかもしれない。
この外来種は根から有毒物質を出して周辺の在来種植物の発育を抑えながら猛烈に繁殖してゆく。 花数も圧倒的に多く、豊富な蜜量を誇り、在来の昆虫類を一手に集めて受粉させる。 ニジマス同様に完璧な invader ぶりを発揮しています。
この日も帰宅後 夕食用にトマトを収穫。
終わり。
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2017-8-26 (金) 晴れ 強風 27度C
この渓流の下流域はかってはオショロコマがとても多く、アメマス、ヤマベと混成していました。
そこへニジマスが侵入し、たちまち自然繁殖を開始し、現在では最大の勢力になっている。
オショロコマはニジマス繁殖の影響をもろに受けてほぼ壊滅 ( 滅多にみられない )、アメマス、ヤマベはかなり減少しつつあるがいまだに健在。
ニジマスは上流へむけて猛烈に勢力拡大を続けたが砂防ダムが上流域に3基あり、これらを越えられないでいる。
そのためダムの上流~源流にかけてはニジマスの侵入をまぬがれてオショロコマ小個体群が生き残っているのです。
しかしアメマスやヤマベは砂防ダム建設後、ダムの上流では完全に消えてしまいました。
オショロコマは自然破壊の元凶ともされる砂防ダムで、奇しくもニジマスから守られているかに見えます。
しかし、どう見てもこのダムの寿命は数十年、せいぜい持っても50年程度でしょうか。
私たちは従来自然保護、生態系の変遷の概念はどうしても自分たちの生存期間内の変動をを基準に考えますが、最近、自分の生存期間がカウントダウンに入ってきて、実はそうではないことに気づき始めた昨今です。
この日、上流域のオショロコマを確認後、下流域の混生水域を釣ってみた。
最も多いのは前述のごとくニジマスです。
ニジマス繁殖に関して注意すべきは、成魚のみならずそれをはるかにに上回る数の、稚魚、幼魚、若魚の存在です。
デカニジマスばかりですと、そこのニジマス個体群は早晩、魚の寿命や釣圧などで消える運命にあり、人気ニジマス釣り場によくあるパターンですが、大型個体の放流を続けなければ魅力的な釣り場の維持は難しいでしょう。
ここでは浅瀬には稚魚の群れがいて、ちょっとしたたまりには最後尾に恐怖のチビニジマスがかなり見られます。先頭にはもっとも大型の個体が定位するのが普通です。
もはやニジマスは自然繁殖のパターンを維持しており、それなりのニジマス生態系を形成しています。
この水域では渓流の規模から言ってニジマスの大きさは40cm前後が最大級になりますが所謂巨大ニジマスはいません。
ひたすらデカニジマスを追い求める一般的なアングラーやフライマンは、ここでは見たことがなく、私以外の釣り人の痕跡を見かけません、
釣り人の関与がほとんど無いためか野生化ニジマスが、彼等にとって理想的な構成パターンで棲息できているのです。
ニジマス稚魚。
ヤマベに関しては、シンコヤマベ、2年魚、3年魚もしくはそれ以上の個体たちが見られますが、どちらかといえば大型個体が稀に釣れる程度で、若い個体がとても少ないのが現状です。
シンコヤマベ。
2年魚。
3年魚。
ニジマスのためにオショロコマが壊滅し、次に悲惨な状況に陥っているのがアメマスです。ニジマス繁殖が進行するにつれてアメマスは目立って減ってきました。
しばしば、大型のエゾイワナ化した個体が釣れますが、未来をになう稚魚、幼魚、若魚が激減しているのです。
この日も立派なエゾイワナがかかりましたが若い個体が少なかった。
ついに尺を超えたのだ などと単純に喜んでばかりはいられないのでしょうか ?。
これまでのよくあるパターンに当てはめれば、ニジマスが増えるにつれて、まずオショロコマが消え、アメマスがやがて消え、最終的にヤマベも消えて、野生化ニジマス一色の水域に染め上げられてゆくのが普通です。
ニジマスが日本においても、世界的にも攻撃的外来種ワースト100に選ばれている所以です。
しかし、渓流の性状によってはニジマスとアメマスが勢力伯仲して、最終的にどちらが残るかわからないで経過している渓流もいくつかあり、この渓流もしばらくは様子をみなければどのような力関係になってゆくのかは何とも言えません。
この日も撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧に元の場所にリリースしました。
エゾスジグロチョウ夏型♂たち。
こんな山奥に、植物の攻撃的外来種筆頭のセイタカアワダチソウの大群落があった。見ようによってはとても美しいが、ここのニジマスと同様に駆除などもう不可能で、この植物にはそろそろ帰化植物などといった折衷案みたいな称号が与えられるかもしれない。
この外来種は根から有毒物質を出して周辺の在来種植物の発育を抑えながら猛烈に繁殖してゆく。 花数も圧倒的に多く、豊富な蜜量を誇り、在来の昆虫類を一手に集めて受粉させる。 ニジマス同様に完璧な invader ぶりを発揮しています。
この日も帰宅後 夕食用にトマトを収穫。
終わり。
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