強風が吹いたものの、幸い当地は台風による被害はなく、今日は朝から雲一つない秋晴れだ。にも拘らず雨の話題とはこれいかにと言われそうだが、9月にネタにしようと思っていたタイトルだ。予報では来週の日曜日も晴れの予想、全国どこかで雨が降っていて、ページを開けた途端、今日の天気にぴったりだと頷く方もいらっしゃると仮定している。要するに他に話題がない。(笑)
35年に映画のBGM用に作られたという「9月の雨」は、ジョージ・シアリングがテーマ曲として取り上げるまではそう知られる曲ではなかった。以来、録音数は多く、日本では渡辺プロダクションの創始者、渡辺晋さんのグループ、シックス・ジョーンズもテーマ曲にしていた。幾多の唄物のベストとしてサラ・ヴォーンの「ミスター・ケリーズ」を挙げたい。58年のライブ盤で、円熟味を増したモダンなフレーズは、思わず唸るほどに素晴らしい。このアルバムの「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー」では、マイクを倒すハプニングを歌詞に織り込み観客を沸かす場面もある。昨日今日デビューしたての歌手では到底真似のできないアドリブだ。
10年ほど前に、日本のサラ・ヴォーンの恋人と呼ばれていた、プロモーターの斉藤延之助さんにお会いする機会があった。斉藤さんが招聘したプレイヤーのお話をお伺いするうち、サラの話になった。「サラはさらっとした人でしてねぇ」等と真顔で仰るものだから、思わずビールを噴き出すところだった。小生のように冗談が服を着て歩いているような人間は、まともな事を言っても駄弁にしか受け取られないが、気骨な紳士の斉藤さんの場合、そうは聞こえない。「エラ・フィッツジェラルドは、和田アキ子が気に入り、自分のアルバムを彼女に贈っていましたよ。サイドメンにも気配りをして、エラは偉ぶったところがないんです」と美味そうに焼肉を食べておられた。小生は肉ではなく、舌を噛んでいた。
先週は「アーリー・オータム」、そして「9月の雨」と、9月定番のタイトルが続く。来年の9月はネタがないのでは・・・ご心配無用です。来年のタイトルは「初秋」に、「セプテンバー・イン・ザ・レイン」ですからご安心を!(笑)
35年に映画のBGM用に作られたという「9月の雨」は、ジョージ・シアリングがテーマ曲として取り上げるまではそう知られる曲ではなかった。以来、録音数は多く、日本では渡辺プロダクションの創始者、渡辺晋さんのグループ、シックス・ジョーンズもテーマ曲にしていた。幾多の唄物のベストとしてサラ・ヴォーンの「ミスター・ケリーズ」を挙げたい。58年のライブ盤で、円熟味を増したモダンなフレーズは、思わず唸るほどに素晴らしい。このアルバムの「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー」では、マイクを倒すハプニングを歌詞に織り込み観客を沸かす場面もある。昨日今日デビューしたての歌手では到底真似のできないアドリブだ。
10年ほど前に、日本のサラ・ヴォーンの恋人と呼ばれていた、プロモーターの斉藤延之助さんにお会いする機会があった。斉藤さんが招聘したプレイヤーのお話をお伺いするうち、サラの話になった。「サラはさらっとした人でしてねぇ」等と真顔で仰るものだから、思わずビールを噴き出すところだった。小生のように冗談が服を着て歩いているような人間は、まともな事を言っても駄弁にしか受け取られないが、気骨な紳士の斉藤さんの場合、そうは聞こえない。「エラ・フィッツジェラルドは、和田アキ子が気に入り、自分のアルバムを彼女に贈っていましたよ。サイドメンにも気配りをして、エラは偉ぶったところがないんです」と美味そうに焼肉を食べておられた。小生は肉ではなく、舌を噛んでいた。
先週は「アーリー・オータム」、そして「9月の雨」と、9月定番のタイトルが続く。来年の9月はネタがないのでは・・・ご心配無用です。来年のタイトルは「初秋」に、「セプテンバー・イン・ザ・レイン」ですからご安心を!(笑)