1962年にショーン・コネリー主演の「ドクター・ノオ」で始まった007シリーズは、最新作「スカイフォール」で23作を数える。主演のダニエル・クレイグも、この作品で3作目ということもありジェームズ・ボンドが板についてきた。今回の作品はシリーズ誕生から丁度50年にあたることから古くからのファンをニヤリとさせるネタが随所にちりばめられていて、第3作の「ゴールドフィンガー」を観たかたなら思わず拍手をしたくなるだろう。
007シリーズというと息もつかせぬ展開、ボンドの派手なアクション、異様さが漂う悪役の人選、華を添えるボンドガール、そして映像と一体となった主題歌、これら娯楽映画の要素を全て満たしている。特にボンドガールはどこにこんな美女がいたのだろうとかと思うほど粒揃いで、「ロシアより愛をこめて」のダニエラ・ビアンキ、「カジノ・ロワイヤル」のエヴァ・グリーン、「007は二度死ぬ」の浜美枝・・・おっと、話がそれてしまった。話題は音楽だった。銃身の中から写した形の映像、いわゆるガンバレル・シークエンスのバックで流れるモンティ・ノーマン作曲のテーマは半世紀経った今でも心地良く響く。
そのテーマ曲を中心に1枚のアルバムにしたのはベイシー楽団で、アレンジはチコ・オファリルとジョージ・ウィリアムスが担当している。65年の録音なので4作目の「サンダーボール作戦」までの曲だが、これら4作品は内容もさることながら主題歌は当時ヒットチャートを賑わしていた。耳に馴染んだメロディに大きく手を加えると原曲の持ち味を損なうものだが、ビッグバンドの躍動感が逆に原曲の美を引き出したといっていい。60年代のベイシーは映画音楽やビートルズを素材としたアルバムを発表したことから、商業的だとの批判もあったようだが、どんな曲を演奏しようともスウィングするベイシー楽団に変わりない。
「スカイフォール」に、「ゴールドフィンガー」で走り回ったカーマニア御用達のアストンマーチンDB5が登場する。機関銃や可変ナンバープレートの秘密兵器が搭載されたボンドカーだ。それもボスである「M」を助手席に乗せてである。その憧れのボンドカーが敵の攻撃で破壊された。そして「M」も・・・まだご覧になっていない方もおられるだろうから、これ以上は書けないが、早く次回作を観たいものだ。
007シリーズというと息もつかせぬ展開、ボンドの派手なアクション、異様さが漂う悪役の人選、華を添えるボンドガール、そして映像と一体となった主題歌、これら娯楽映画の要素を全て満たしている。特にボンドガールはどこにこんな美女がいたのだろうとかと思うほど粒揃いで、「ロシアより愛をこめて」のダニエラ・ビアンキ、「カジノ・ロワイヤル」のエヴァ・グリーン、「007は二度死ぬ」の浜美枝・・・おっと、話がそれてしまった。話題は音楽だった。銃身の中から写した形の映像、いわゆるガンバレル・シークエンスのバックで流れるモンティ・ノーマン作曲のテーマは半世紀経った今でも心地良く響く。
そのテーマ曲を中心に1枚のアルバムにしたのはベイシー楽団で、アレンジはチコ・オファリルとジョージ・ウィリアムスが担当している。65年の録音なので4作目の「サンダーボール作戦」までの曲だが、これら4作品は内容もさることながら主題歌は当時ヒットチャートを賑わしていた。耳に馴染んだメロディに大きく手を加えると原曲の持ち味を損なうものだが、ビッグバンドの躍動感が逆に原曲の美を引き出したといっていい。60年代のベイシーは映画音楽やビートルズを素材としたアルバムを発表したことから、商業的だとの批判もあったようだが、どんな曲を演奏しようともスウィングするベイシー楽団に変わりない。
「スカイフォール」に、「ゴールドフィンガー」で走り回ったカーマニア御用達のアストンマーチンDB5が登場する。機関銃や可変ナンバープレートの秘密兵器が搭載されたボンドカーだ。それもボスである「M」を助手席に乗せてである。その憧れのボンドカーが敵の攻撃で破壊された。そして「M」も・・・まだご覧になっていない方もおられるだろうから、これ以上は書けないが、早く次回作を観たいものだ。