
今年も多くの愛すべきジャズミュージシャン達が旅立った。拙稿で追悼したのはミシェル・サルダビーにアルバート・ヒース 、デヴィッド・サンボーン、ベニー・ゴルソン 、クインシー・ジョーンズ、ルー・ドナルドソン、そしてロイ・ヘインズとビッグネームばかりだが、ジャズ誌の片隅にしか掲載されないジャズマンや、日本で報じられない人もいる。
5月6日に96歳で亡くなったビル・ホルマンは、「Band Live」で2006年のグラミー賞ジャズ・アンサンブル部門にノミネートされたアレンジャーだ。スタン・ケントン楽団時代に素晴らしいスコアを残しているが、なかでも55年録音の「Contemporary Concepts」は70年経った今でも色褪せることがない。「What's New」に「Stella By Starlight」、「Cherokee」という大スタンダードの編曲の見事さよ。こんなにもこのメロディは美しかったのかと驚愕する。チャーリー・マリアーノやビル・パーキンスのソロも一段と映える仕掛けだ。
テナー奏者としても一流で多くのアルバムをリリースしている。訃報を聞いてまず浮かんだのは「Jive for Five」だ。ジャケットをよくご覧になって欲しい。先頭のホルマンの後ろはメル・ルイスなのだが、このイラスト誰かに似ていませんか?ザ・ドリフターズの仲本工事にそっくりです。訃報記事でこれを出すと「ふてほど」と怒られるので見送った。さて、そのテナー。トップの「Out of This World」を聴いてみよう。スマートなアドリブライン、激しく熱いフレーズに漂うそこはかとない気品、「JIVE」のときめき、この世のものとは思えない。
訃報を受けて小生同様、レコード棚を探した人もいるだろう。時が経つと持っているはずなのに見つからないとか、買ったことさえ忘れているものもあるが、なかには入手した時期、店名、価格、初めて聴いた印象、当時の情景までをも想い出させてくれる。青春の1ページが1枚のレコードからよみがえるのだ。これがジャズの魅力なのだろう。
5月6日に96歳で亡くなったビル・ホルマンは、「Band Live」で2006年のグラミー賞ジャズ・アンサンブル部門にノミネートされたアレンジャーだ。スタン・ケントン楽団時代に素晴らしいスコアを残しているが、なかでも55年録音の「Contemporary Concepts」は70年経った今でも色褪せることがない。「What's New」に「Stella By Starlight」、「Cherokee」という大スタンダードの編曲の見事さよ。こんなにもこのメロディは美しかったのかと驚愕する。チャーリー・マリアーノやビル・パーキンスのソロも一段と映える仕掛けだ。
テナー奏者としても一流で多くのアルバムをリリースしている。訃報を聞いてまず浮かんだのは「Jive for Five」だ。ジャケットをよくご覧になって欲しい。先頭のホルマンの後ろはメル・ルイスなのだが、このイラスト誰かに似ていませんか?ザ・ドリフターズの仲本工事にそっくりです。訃報記事でこれを出すと「ふてほど」と怒られるので見送った。さて、そのテナー。トップの「Out of This World」を聴いてみよう。スマートなアドリブライン、激しく熱いフレーズに漂うそこはかとない気品、「JIVE」のときめき、この世のものとは思えない。
訃報を受けて小生同様、レコード棚を探した人もいるだろう。時が経つと持っているはずなのに見つからないとか、買ったことさえ忘れているものもあるが、なかには入手した時期、店名、価格、初めて聴いた印象、当時の情景までをも想い出させてくれる。青春の1ページが1枚のレコードからよみがえるのだ。これがジャズの魅力なのだろう。
本年の最終アップになります。
今年一年のご愛読ありがとうございました。
2024年は、挙げられているように、有名ジャズミュージシャンの訃報が相次ぎましたが、ハードバップ期に活躍したミュージシャンが、ほとんどいなくなり、寂しくなりました。
ビル・ホルマンについては、デュークさんの目の付け所が鋭くて、ちょっと痺れました。この人について、なんらか文章を書ける人は、デュークさんくらいかもしれません。僕は名前を知っていることや、そういえば聴いたことがある程度です。
そういう2024年ももう少しで終わりです。まだクリスマス前で早いですが、よいお年をお迎え下さい。
なお、1月24日(金)から26日(日)まで札幌に滞在予定です。ご都合よろしければ、お目にかかれればと考えています。お正月休みが明けたら、連絡いたします。
今年は訃報が重なりました。長くジャズを聴いていると身内を亡くしたような寂しさがありますね。ビル・ホルマンの訃報はジャズ誌で知りました。記事を先延ばしにしていましたが、好きなプレイヤーですので遅ればせながらアップしました。これを機に聴いていただけると嬉しいですね。アレンジャーとしてはケントン時代にいいものがあります。今年亡くなったクインシーやゴルソンはハードでホットですが、ホルマンはスマートでクールです。テナー奏者としては小編成の「Jive for Five」がお勧めです。
今年一年のお付き合いありがとうございました。オフ会は話が盛り上がり楽しかったですね。来年25日(土)にDAY BY DAYでお会いしましょう。黒岩さんのスケジュールはまだ確認していませんが、多分大丈夫でしょう。もし不在でも歌えるシンガーを立てますので楽しめると思います。
よいお年をお迎え下さい。
dukeさんとはほぼ同世代だと思いますが、その博学と見識には常に脱帽です。
この一年、本当にありがとうございました。そして、来たる年もどうぞよろしくお願いいたします。
From Scotland with big big big love !
ジャズの深い森に入り込んで57年になりますが、まだ聴いていないレコードが沢山ありますし、知らないことばかりです。聴けば聴くほど、知れば知るほど面白いですね。だからジャズはやめられません。
内間天馬さんとは同世代ですので、東京のジャズ喫茶やエロール・ガーナーのコンサートで同じジャズ感を味わっていたでしょうし、袖が振り合ったかも知れませんね。ありがたいご縁です。
また来年もよろしくお願いいたします。よいお年をお迎え下さい。
やっと2010年まで遡ることができました。
中でも、booker ervin のthat's itのmojoは感動しました。
他にも、barbara leeや、george shearingも大好きになりました。
このblogを読まなければ出会う事のできなかった名盤たちです。
来年のblogの更新を楽しみにしております。
2010年は札幌に越したときでして、ブランクはありますが選りすぐりのアルバムを紹介しました。
booker ervinにbarbara lee、george shearingと名前を見るだけで音や声質、フレーズが聴こえてきますね。一人のプレイヤーから広がる仲間のミュージシャン、一枚のレコードからもっと聴きたくなる数々の名盤、迷い込んだら簡単には抜けられないジャズの深くて熱い森です。お楽しみください。
来年もよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。