5年前の2010年10月17日に「黒岩静枝さんが歌い続けた45年」のタイトルで拙稿をアップした。札幌のジャズクラブ「DAY BY DAY」のオーナーでありスージーの愛称で呼ばれているジャズシンガーの歌手生活45周年を記念するコンサートに寄せたものである。その稿を「歌手生活半世紀にあたる50周年のリサイタルでさらに大きな歌を聴きたいと願うのは小生だけではあるまい」と結んだ。
早いものであれから5年が経った。去る21日に開かれたリサイタルは、45周年のときよりキャパに余裕のある会場だ。勿論、満員で地元札幌はもとより関東、関西、遠くは九州から駆け付けたファンもいる。舞台を盛り上げる演出、構成、支える仲間たち、ファンの拍手と歓声、そしてスージーの歌、それが一体となったステージは50年の集大成ともいうべき素晴らしい3時間だった。50年前というと1965年、和暦の昭和40年で、エレキブームが押し寄せ、美空ひばりの「柔」が大ヒットした年である。そのころ何をされていただろう。もしかしたら生まれていない方もおられるかも知れない。その年から歌い続けているのだからこれは凄い。
日本でも外国でも半世紀に亘って第一線で活躍しているシンガーは数多くいる。その道が平坦ではないことは容易に察することができるが、共通するのは流行に流されることなく自身のスタイルを貫いていることだ。ライブハウスを構えている以上、お客さんに喜んでいただき、楽しんでもらってなんぼの世界だから時代に沿った変化も必要かも知れないが、所詮、流行物は廃り物である。そして完成されたそのスタイルに磨きをかけることを忘れない日々の努力だ。今に満足してはいけないと自身を叱咤することでいくらでも伸びる。それを50年間繰り返してきた人がスージー黒岩だ。
5年前は「人生60歳までリハーサル、60歳からが本番」と言っていた。今年68歳になるジャズシンガーは、今回、歌うことが楽しくてどうしようもないからリハーサルを70歳まで伸ばすと言う。何とも頼もしい。次のリサイタルが待ち遠しくなってきた。最後に小生がプログラムに寄せたメッセージを書いておこう。「今宵もスージーの歌を聴ける幸せ。DAY BY DAY 土曜日の特等席で」
早いものであれから5年が経った。去る21日に開かれたリサイタルは、45周年のときよりキャパに余裕のある会場だ。勿論、満員で地元札幌はもとより関東、関西、遠くは九州から駆け付けたファンもいる。舞台を盛り上げる演出、構成、支える仲間たち、ファンの拍手と歓声、そしてスージーの歌、それが一体となったステージは50年の集大成ともいうべき素晴らしい3時間だった。50年前というと1965年、和暦の昭和40年で、エレキブームが押し寄せ、美空ひばりの「柔」が大ヒットした年である。そのころ何をされていただろう。もしかしたら生まれていない方もおられるかも知れない。その年から歌い続けているのだからこれは凄い。
日本でも外国でも半世紀に亘って第一線で活躍しているシンガーは数多くいる。その道が平坦ではないことは容易に察することができるが、共通するのは流行に流されることなく自身のスタイルを貫いていることだ。ライブハウスを構えている以上、お客さんに喜んでいただき、楽しんでもらってなんぼの世界だから時代に沿った変化も必要かも知れないが、所詮、流行物は廃り物である。そして完成されたそのスタイルに磨きをかけることを忘れない日々の努力だ。今に満足してはいけないと自身を叱咤することでいくらでも伸びる。それを50年間繰り返してきた人がスージー黒岩だ。
5年前は「人生60歳までリハーサル、60歳からが本番」と言っていた。今年68歳になるジャズシンガーは、今回、歌うことが楽しくてどうしようもないからリハーサルを70歳まで伸ばすと言う。何とも頼もしい。次のリサイタルが待ち遠しくなってきた。最後に小生がプログラムに寄せたメッセージを書いておこう。「今宵もスージーの歌を聴ける幸せ。DAY BY DAY 土曜日の特等席で」