先週テレビドラマの「西遊記」が最終回を迎えた。テレビでは一部のエピソードしか語られないが、「西遊記」は全部で100話に及ぶ中国らしい壮大な物語だ。中国では一番読まれている書だろうし、日本でも読者は数多い。三蔵法師役はかつての夏目雅子さんの印象が強いが、深津絵里さんもなかなかの好演だった。夏目さんといえば、母の小達スエさんの著書「ふたりの雅子」を読んで涙したことがある。美人薄命とは彼女のための言葉だったか。
ふと思い出したのが、板橋文夫さんのCD「西遊記」。展開に無理があるなぁ・・・(汗)92年新宿ピットインのライブを収録したもので、井野信義さんのベース、小山影太さんのドラムにチェロの立花まゆみさんが加わっている。そして57歳にして初リーダーアルバムを発表したサックス奏者の井上敬三さんを迎えた異色のセッション。どんな音が出てくるのか想像がつかない。この辺りから板橋さんの求める音楽の裾野が広がったと思う。板橋さんが古巣のピットインミュージックを離れMIXDYNAMITE を設立したのは93年の事。以来アジア圏への遠征や、ジャンルを超えたミュージシャンとセッションを重ねている。
今年1月に新宿ピットイン40周年記念ライブがあり、板橋さんは久しぶりに森山威男さんと共演したと云う記事を目にした。「渡良瀬」「グッバイ」を中心にかつての盟友がぶつかり合うエネルギッシュな演奏だったようで、凄まじい音が聴こえてきそうだ。北海道出身の作家今野敏さんの小説「ジャズ水滸伝」の一節に「ピアニストは空想の中でステージに立っていた。指は、ピアノの鍵盤の上を全力疾走している」とある。モデルは板橋さんかもしれない。今野さんのデビュー作「怪物が街にやってくる」は、森山威男さんをモデルにしていた。
板橋さんの「西遊記」は「西へ東へ」の副題が付いているように、垣根を越えた自由な音空間を楽しめる。小生も孫悟空のように自在に西へ東へと旅をしてみたいものだが、生憎、時間もなければ金もない。当分、イースト・コースト、ウエスト・コーストと、リスニングルームでのジャズの旅が続きそうだ。
ふと思い出したのが、板橋文夫さんのCD「西遊記」。展開に無理があるなぁ・・・(汗)92年新宿ピットインのライブを収録したもので、井野信義さんのベース、小山影太さんのドラムにチェロの立花まゆみさんが加わっている。そして57歳にして初リーダーアルバムを発表したサックス奏者の井上敬三さんを迎えた異色のセッション。どんな音が出てくるのか想像がつかない。この辺りから板橋さんの求める音楽の裾野が広がったと思う。板橋さんが古巣のピットインミュージックを離れMIXDYNAMITE を設立したのは93年の事。以来アジア圏への遠征や、ジャンルを超えたミュージシャンとセッションを重ねている。
今年1月に新宿ピットイン40周年記念ライブがあり、板橋さんは久しぶりに森山威男さんと共演したと云う記事を目にした。「渡良瀬」「グッバイ」を中心にかつての盟友がぶつかり合うエネルギッシュな演奏だったようで、凄まじい音が聴こえてきそうだ。北海道出身の作家今野敏さんの小説「ジャズ水滸伝」の一節に「ピアニストは空想の中でステージに立っていた。指は、ピアノの鍵盤の上を全力疾走している」とある。モデルは板橋さんかもしれない。今野さんのデビュー作「怪物が街にやってくる」は、森山威男さんをモデルにしていた。
板橋さんの「西遊記」は「西へ東へ」の副題が付いているように、垣根を越えた自由な音空間を楽しめる。小生も孫悟空のように自在に西へ東へと旅をしてみたいものだが、生憎、時間もなければ金もない。当分、イースト・コースト、ウエスト・コーストと、リスニングルームでのジャズの旅が続きそうだ。