デューク・アドリブ帖

超絶変態ジャズマニア『デューク・M』の独断と偏見と毒舌のアドリブ帖です。縦横無尽、天衣無縫、支離滅裂な展開です。

SWING 2022

2022-01-02 08:12:19 | Weblog
 明けましておめでとうございます。ここ数年、不定期更新ですが、昨年も多くのアクセスをいただきました。2006年にブログを開設してから、これまで639本の記事をアップしているとはいえ、目新しいものがないなか毎日皆様にご覧いただき感謝申し上げます。拙稿がきっかけでジャズの楽しさに触れていただいたならブログ冥利に尽きます。

 正月ですので福笑いをお楽しみください。中古レコード店に並んでいても何ら違和感のないジャケットですが、よくみると「The Jazz Crusaders」のメンバーが違います。私の右後ろは毎年ニヤリとするジャケットを作る鈴木由一さんです。太いベースラインは心地良いですね。左後ろはギタリストの志藤奨さんです。ソロでも歌伴でも閃きのあるフレーズで酔わせてくれます。そして、赤いマフラーが良く似合う佐々木慶一さん。ドラムという楽器を知り尽くし、その魅力を存分に引き出すバンドリーダーです。私が隠れ家にしているジャズスポット「DAY BY DAY」の素敵なメンバーです。

 パシフィック・ジャズから1961年にリリースされた「Freedom Sound」は、71年にグループ名を「The Crusaders」にしてフュージョン界を席巻した「The Jazz Crusaders」のデビュー盤です。トロンボーンのウェイン・ヘンダーソンとキーボードのジョー・サンプルが中心になって組んだバンドですが、まだフュージョンどころかクロスオーバーという言葉すらなかった時代からジャズを基本にあらゆる音楽を取り入れ幅を広げました。このアルバムに「栄光への脱出」が収められていますが、このスタイルが「既成概念からの脱出」」なのかもしれません。

 ジャズ喫茶で毎日リクエストがある大名盤から忘れられたB級盤、ジャズの歴史に埋もれてしまった前衛作品、不思議な魅力がある珍盤にマニア垂涎の貴重なレコードと、まだまだ話題にしたいアルバムがたくさんありますので、不定期ですがアップしようと思っています。次は何をかけようか、どれを買おうかと迷ったとき、ヒントになれば幸いです。
コメント (11)
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