最近読んだ本にフェミニズム系文学者の下河辺美知子さんが、篠原沙里のペンネームで書いた「スマップ・ウォッチング」がある。スマップ・ファンではないが、サブタイトルの「アイドルで平成日本社会を読み解く」に惹かれた。老若男女幅広いファン層を持つスマップの話で、芸能界に疎い小生でも名前と顔が一致するくらいの国民的なアイドルだ。歴史を動かしてきたイデオロギーは、大衆文化の中にこそ息づいてきたという著者の観点からスマップを観察していて興味深い。
グループの場合、メンバーの名前が売れると直ぐに独立というケースが多い中、不動のメンバーで活躍しているのは驚異なのだが、それでいてドラマ、CM にとメンバー個々の活動にも制約がない。 MJQ の名で知られるモダン・ジャズ・カルテットと似ている。52年に発足以来、55年にドラマーがケニー・クラークからコニー・ケイに変わっただけで74年に解散するまで不動のメンバーで活動していた。MJQ 以外でもジョン・ルイス、ミルト・ジャクソン、パーシー・ヒース、ケイ、それぞれセッションは数多い。
近年、多様化するジャズ界だが、MJQ はどの時代を聴いても大きな音楽的変化はなく、グループ表現は揺るぎのないものだ。4半世紀にも及ぶ MJQ の活動期間にはスタイルや音楽性の変遷もあり、変貌を遂げたプレイヤーも数多い。時代の流れに迎合したり、自らの音楽的発展により変わることも必要だろうし、それもジャズが発展、進化するうえでは重要なことだとも思う。が、時として変わらないスタイルも切要でもある。それが完成されたフォームなら尚更だ。
大学でも教鞭をとっている篠原さんの、やや追っかけ的な著書によると、全国どの地方都市に行っても会場周辺に見られる現象で「スマップ渋滞」というのがあるそうだ。今日、我妻は「世界に一つだけの花」を歌いながら足取りも軽やかに、その「スマップ渋滞」の札幌ドームに朝早くでかけた。当分我が家では、「キムタクがねぇ・・・中居君がさぁ・・・」が続きそうだ。
グループの場合、メンバーの名前が売れると直ぐに独立というケースが多い中、不動のメンバーで活躍しているのは驚異なのだが、それでいてドラマ、CM にとメンバー個々の活動にも制約がない。 MJQ の名で知られるモダン・ジャズ・カルテットと似ている。52年に発足以来、55年にドラマーがケニー・クラークからコニー・ケイに変わっただけで74年に解散するまで不動のメンバーで活動していた。MJQ 以外でもジョン・ルイス、ミルト・ジャクソン、パーシー・ヒース、ケイ、それぞれセッションは数多い。
近年、多様化するジャズ界だが、MJQ はどの時代を聴いても大きな音楽的変化はなく、グループ表現は揺るぎのないものだ。4半世紀にも及ぶ MJQ の活動期間にはスタイルや音楽性の変遷もあり、変貌を遂げたプレイヤーも数多い。時代の流れに迎合したり、自らの音楽的発展により変わることも必要だろうし、それもジャズが発展、進化するうえでは重要なことだとも思う。が、時として変わらないスタイルも切要でもある。それが完成されたフォームなら尚更だ。
大学でも教鞭をとっている篠原さんの、やや追っかけ的な著書によると、全国どの地方都市に行っても会場周辺に見られる現象で「スマップ渋滞」というのがあるそうだ。今日、我妻は「世界に一つだけの花」を歌いながら足取りも軽やかに、その「スマップ渋滞」の札幌ドームに朝早くでかけた。当分我が家では、「キムタクがねぇ・・・中居君がさぁ・・・」が続きそうだ。