♪On a day Like today we passed the time away, Writing Love Letters in the Sand・・・ラジオだったり、ビアガーデンだったり、中古レコード店だったりと、夏を惜しむかのようにパット・ブーンの「砂に書いたラブレター」が流れる。夏限定、それも夏の終わりにこれほどはまる曲は他にない。ブーンの都会的な甘い声と、少しばかりセンチメンタルになるメロディーがほど良くかみ合っている。
作詞はニック・ケニーとチャールズ・ケニーで、作曲したのは多くのヒットソングを書いているフレッド・コーツだ。ポップス系が多いことからコーツの曲をジャズメンはあまりレパートリーにしないが、人気があるナンバーにビリー・ホリデイの熱唱で知られる「For All We Know」がある。そしてヘイヴン・ガレスピーの詞も付けられているが、インストの名演が多いのは「You Go To My Head」だ。一音一音が天才の響きを放つバド・パウエルをはじめ、ブルーノートの初録音ながら歌声あふれるクリフォード・ブラウン、あまりにも美しいという欠点以外は完璧なアート・ペッパー・・・
そして、ジェームス・ムーディー。エディ・ジェファーソンがムーディーのアドリブ・フレーズに詞を付けた「Moody's Mood For Love」がタイトルのアルバムで、ジャケット写真のようにフルートでこの曲に挑んでいる。アルトやテナーサックスはパーカー派ながら実にムーディーな味を醸し出していたが、フルートに持ち替えると少しばかりスタンスが違うようだ。フルート独得の蝶が舞うような音色を生かしながら、フレーズは獲物を一直線に追う矢のように鋭い。もしパーカーがフルートを持ったならこんな感じだろうか。40年代後半から50年代にかけてソニー・スティットとしのぎを削っただけのことはある。
おっと大事な曲を忘れていた。コーツが同じくヘイヴン・ガレスピーと組んだ曲に「Santa Claus Is Comin' to Town」がある。毎年歌われるコーツ最大のヒット曲だ。夏の終わりに吹く朝夕の風は秋の心地よい香りを運びながらも少しばかり肌にしみる。サンタクロースがやってくるのも近い。年齢を重ねるほど、一年が過ぎる速さが増すジャネーの法則を実感する。
作詞はニック・ケニーとチャールズ・ケニーで、作曲したのは多くのヒットソングを書いているフレッド・コーツだ。ポップス系が多いことからコーツの曲をジャズメンはあまりレパートリーにしないが、人気があるナンバーにビリー・ホリデイの熱唱で知られる「For All We Know」がある。そしてヘイヴン・ガレスピーの詞も付けられているが、インストの名演が多いのは「You Go To My Head」だ。一音一音が天才の響きを放つバド・パウエルをはじめ、ブルーノートの初録音ながら歌声あふれるクリフォード・ブラウン、あまりにも美しいという欠点以外は完璧なアート・ペッパー・・・
そして、ジェームス・ムーディー。エディ・ジェファーソンがムーディーのアドリブ・フレーズに詞を付けた「Moody's Mood For Love」がタイトルのアルバムで、ジャケット写真のようにフルートでこの曲に挑んでいる。アルトやテナーサックスはパーカー派ながら実にムーディーな味を醸し出していたが、フルートに持ち替えると少しばかりスタンスが違うようだ。フルート独得の蝶が舞うような音色を生かしながら、フレーズは獲物を一直線に追う矢のように鋭い。もしパーカーがフルートを持ったならこんな感じだろうか。40年代後半から50年代にかけてソニー・スティットとしのぎを削っただけのことはある。
おっと大事な曲を忘れていた。コーツが同じくヘイヴン・ガレスピーと組んだ曲に「Santa Claus Is Comin' to Town」がある。毎年歌われるコーツ最大のヒット曲だ。夏の終わりに吹く朝夕の風は秋の心地よい香りを運びながらも少しばかり肌にしみる。サンタクロースがやってくるのも近い。年齢を重ねるほど、一年が過ぎる速さが増すジャネーの法則を実感する。