「猪木信者」ほどではないが、10月1日に亡くなられたアントニオ猪木さんの試合はよく見た。なかでもモハメド・アリ戦は今でも覚えている。「世紀の凡戦」とか、土曜日昼間の試合だったので「真昼の欠闘」等と酷評されたが、立ち続けているアリに対して寝たまま闘う猪木さんのポジションは、ボクシングとレスリングという競技方法でみるなら理に適っているように思える。
世界的に知名度が高かっただけにその交友は広い。プロレス評論家の門馬忠雄さんの記述によると渡辺貞夫とロマネコンティを飲む仲だという。また猪木さんのツイッターをご覧の方はご存知と思われるが、2014年にギターを手にセッションをしている。何とベースを弾いている対戦相手はクリスチャン・マクブライドだ。音が聴こえないのは残念だが、延髄斬りを決めた時と同じぐらい満足そうな顔をしていた。他にもパット・メセニーとのショットも残されている。熱烈なファンは業界を問わず数多い。
ファースト・コール・ベーシストのアルバムから2017年の「Bringin’ It」を出した。日本のプロレス界を盛り上げた人には迫力のあるビッグバンドがよく似合う。ハイノートが小気味いいフレディ・ヘンドリックスに、エネルギッシュなフレーズに引き込まれるロン・ブレイク、ベティ・カーターに鍛えられたザヴィア・デイビス等、「元気が一番、元気があれば何でもできる」面々が並ぶ。斬新なオリジナル曲と、敬愛するフレディ・ハバード、マッコイ・タイナー、ウェス・モンゴメリーの楽曲構成は劇的な試合展開をみるようだ。
国会議員としてフセイン政権下のイラクを訪れ、邦人人質解放に尽力しているし、北朝鮮との国交回復のために何度も足を運び、スポーツを通して友好を訴えた。1988年には観光も旅行も制限されていたソ連にプロレスラーを誕生させる目的で鉄のカーテンを潜っている。猪木さんにとっては地球もリングだったのかもしれない。享年79歳・・・人生の終わりを告げるゴングに涙す。
世界的に知名度が高かっただけにその交友は広い。プロレス評論家の門馬忠雄さんの記述によると渡辺貞夫とロマネコンティを飲む仲だという。また猪木さんのツイッターをご覧の方はご存知と思われるが、2014年にギターを手にセッションをしている。何とベースを弾いている対戦相手はクリスチャン・マクブライドだ。音が聴こえないのは残念だが、延髄斬りを決めた時と同じぐらい満足そうな顔をしていた。他にもパット・メセニーとのショットも残されている。熱烈なファンは業界を問わず数多い。
ファースト・コール・ベーシストのアルバムから2017年の「Bringin’ It」を出した。日本のプロレス界を盛り上げた人には迫力のあるビッグバンドがよく似合う。ハイノートが小気味いいフレディ・ヘンドリックスに、エネルギッシュなフレーズに引き込まれるロン・ブレイク、ベティ・カーターに鍛えられたザヴィア・デイビス等、「元気が一番、元気があれば何でもできる」面々が並ぶ。斬新なオリジナル曲と、敬愛するフレディ・ハバード、マッコイ・タイナー、ウェス・モンゴメリーの楽曲構成は劇的な試合展開をみるようだ。
国会議員としてフセイン政権下のイラクを訪れ、邦人人質解放に尽力しているし、北朝鮮との国交回復のために何度も足を運び、スポーツを通して友好を訴えた。1988年には観光も旅行も制限されていたソ連にプロレスラーを誕生させる目的で鉄のカーテンを潜っている。猪木さんにとっては地球もリングだったのかもしれない。享年79歳・・・人生の終わりを告げるゴングに涙す。