親鳥が咥えているのは雛の糞。餌を持って来たシジュウカラが洞から出てきたときには2、3回に1回位の割合で糞を咥えていました。巣の場所が見つからないように少し離れた所に糞を捨てると言われています。芋虫を運ぶ間隔は3分から5分程度でした。あの小さくて保護色にもなっている芋虫を3、4分で見つけてくる能力には改めて驚きを禁じ得ません。単に視力がよいというだけではなく、別の何かをもっているのでしょうか。
センダイムシクイを撮っていると木の洞をのぞき込んでいるシジュウカラを目にし、様子を観察していると芋虫を咥えたシジュウカラが洞の中に入って行きました。中に雛がいることは間違いありません。警戒されないように十分に離れたところから撮影していると繰り返し芋虫を咥えてくる場面を撮ることができました。営巣しているのは桜の木で枝が折れた後にできた洞のようですが、雨が降ると雨水が入ってしまいそうに見えます。シジュウカラも住宅難でなかなか思うような物件が見つからないようです。