カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

スペインの旅・バレンシアへ

2013-10-31 | 海外旅行
 バルセロナで昼食を摂って、その後、宿泊地のバレンシアに向け高速道を368キロ突っ走る。バレンシアと言えば思い浮かぶのはバレンシアオレンジだが、バルセロナから道路沿いに続く景色は乾ききった岩石累々の景色で、ある意味では今回のスペインの旅で最も印象的なことだった。草木がほとんどない岩石だらけの風景が延々と続く景色は、鬱蒼と草木が生い茂りしっとりと潤いが感じられる風景を目にしてきた日本人には極めて異質に映る。そうした風景の間に開墾された土地があり、オリーブ、オレンジ、アーモンド、ブドウなどの畑が広がる。特に多かったのはオリーブ畑とオレンジ畑でどちらも痩せた土地でも育つ作物なのだろう。時折、緑に覆われた小山があるのだが、木の種類を見るとすべてが松で、松と言えば養分に乏しい痩せた土地に強い植物のひとつである。
 オリーブ畑の向うには岩壁の小山があるが切り取られて壁になっている。岩石が採取された跡だろう。
 
 岩山の上に砦の跡のようなものが見え、手前には岩石採取の作業場がある。
 
 丸いドームを持つ教会。
 

 墓地があった。
 
 オリーブかオレンジの畑と太陽光発電のパネル。
 
 アーモンド畑の向うには風力発電の風車が。山にはほとんど植物がない。
 
 ロードバイクでツーリングを楽しむ人。
 
 草さえ満足に生えないような土地だから放牧もあまりされていないようで、牧畜もあまり見られなかった。夏は50℃近くにもなるということだから暑さに弱い牛などは無理なのかもしれない。
 
 場所によっては松以外の木も多少は見られる。ポプラかシラカバだと思うが黄葉が始まっている。その奥の山の濃い緑はすべて松のはずだ。
 
 荒涼とした風景。西部劇で見たような風景だと思っていたところ、実際にロケに使われたと説明があった。ほとんど人が住めそうもないような風景だが、高速道路を挟んで左側の地中海側には高層の団地群がそう遠くない距離の所に立ち並んでいるのが見える。そこに生活する人はどんな思いでこの荒涼とした風景を眺めているのだろうか。慣れてしまえばなんともないのか。
 

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