カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

三ツ池公園②

2014-09-11 | 三ッ池公園
 陽射しはまだかなり強烈なものがあるが、花の世界は確かに季節の移ろいを感じさせてくれる。
 ヌスビトハギが咲いていたが、種を付けているものもあった。
 
 
 これも萩の仲間だと思うが名前はわからない。よく見かける丸い葉のマルバハギともヤマハギとも違い細長い葉が特徴。
 
 これも比較的よく見かける蜘蛛でナガコガネグモ。北海道から沖縄まで広く分布するという。
 
 鳥の方はまったく静かでシジュウカラの声を2度聞いたくらい。今読んでいる「日本の鳥の世界」(樋口広芳著・平凡社)によると、鳥たちは夏の間は換羽をするのであまり動かず、鳴きもしないということである。以前に多摩川台公園のエナガが夏の間姿を消すと書いたことがあるが、どこか別の場所に移動するということではなく、動かず、鳴かずということでいても気が付かないだけなのかもしれない。
 ところでこの本には「興味深い行動や生態」という章があって、そこにとても面白い話が載っていた。ヤマドリは普通とても警戒心が強い鳥だが、まれに人おじせず近づいてくることがあるのだそうだ。そうして近づいてくるのは雄に限られることから縄張りを主張する行動の可能性があるが、はっきりとはわかっていないとのことである。面白かったのはその先で、ある人が出会ったヤマドリは家の裏山に向かって呼びかけると同じヤマドリが姿を見せ、一緒に散歩したり、肩や腕に乗ってくることもあるのだそうだ。さらにはこの方がピアノやフルートを弾いてクラシック音楽を奏でると近くで耳を傾け、家の中に入ってくることもあるのだという。餌付けでもしたというのならまだわからなくもないが、餌付けもせず、特に何かをしたということでもないということで、こうしたことはおそらく前例がないことだろうとのこと。まるでそのまま童話になりそうな話で、自然には我々の理解が及ばない未知の世界が深く広がっていることを教えてくれているように思う。

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