あおなみ線に乗ってリニア鉄道館へと向かいます。車内はお昼時でしたが、結構な乗り 具合で、如何にもリニア鉄道館へ向かいますという感じのファンや家族連れが目立っていました。格言う私のその一人なんですが・・・。あおなみ線往復700円は安い出費とは言えません。入館料が1000円ですから、合わせて1700円必要となります。18で乗れないのが痛いところです。リニア鉄道館には駐車場も完備されており、広々としたところなので、渋滞も考えにくいところです。車でのアクセスがどうなのかはよくわかりませんが、電車賃が高ければ車で・・・と言う人も多いのではないかと思います。なんせ名古屋は車社会ですから。もっともリニア鉄道館はバリバリの鉄道の博物館ですから、ここを訪れる時ぐらいは電車を使って欲しいものです。
終点の金城ふ頭ではあおなみ線のグッズを販売する店などもあり、リニア鉄道館に便乗したような商売をしています。それぐらい商魂たくましくても鉄道会社としてはいいと思いますが、如何せんあおなみ線グッズとは・・・逆にマニア受けしないかもしれませんね。駅を降りて、階段を下りるとリニア鉄道館がどか~んと目に入ってきます。直角三角形のような建屋が特徴ですが、奥行きは広いものの、建屋廻りは意外に狭く、屋外展示は117系のみのようです。広がりという点ではもう少し何かあっても良いのでは?と思うところがあります。チケットは自動販売機で購入。味気ないチケットです。JRAでもG1レースの時はこましなチケットを売っていますが、手売りで記念になるようなチケットは売ってないんで
しょうかね?チケットをバーコードリーダーみたいなもので読み取ってもらい入場します。順路に従い歩いていくと薄暗い中にC62、300X、Lゼロの3車種が並ぶシンボル展示のコーナーに入ります。バックで映像が流れ、それぞれの車両の紹介時にはスポットライトが明るくなる仕組みになっており、時代を担った車両が浮かび上がるようになっていました。なかなか印象深い展示になっており、ただ単に車両が並ぶ展示とは違う趣がありました。いずれも車内に入ることができましたが、座席に座ることは禁止されていたり、リニアや300Xは運転席には入れないので、車内見学は余り面白くはありません。 続いて1階の別の展示に移動。広いスペースにところ狭しとJR東海や国鉄時代に東海エリアにて活躍した車両が並べられていました。新幹線が中心という感じで、なんでか300系先頭車が2両、100系、0系がそれぞれ2両ずつ。ドクターイエロー1両という具合に、東海道新幹線で活躍した車両が並べられています。現役の700系、N700系はさすがになく、時代の寵児とも言うべき500系は他社の車両の為姿はなし。在来線車両は381系、急電などが並び、EF58など東海にゆかりのある車両が並んでいました。キハ82系ひだの姿もあり、ホジ6005形やオヤ31など面白い車両もあり、展示に関してはなかなか興味深いものがあります。個人的には京阪神の新快速の祖とも言える急電の存在が非常に気になりました。吹田にも鎮座していましたが、実際間近で見るのは初めてです。さらには新幹線。0系や100系は乗ったことがあれど食堂車はどちらも利用したことも乗ったこともありません。残念ながら中に入っ
て食事というわけにはいきませんが、往時を偲ぶ花形と言われた100系2階建て食堂車の車内を見ることができて非常に感動しました。願わくば交通科学博物館のナシ20のように食事ができれば最高なんですが・・・。
ドクターイエローの車内では新幹線の線路整備についての映像が流され、昔ながらの転換クロスシートに座りながら観覧できるようになっていました。0系ベースのドクターイエローが展示されていますが、最近話題の700系ベースの923形とは見た目も違う為か、巷のドクターイエローブームほど賑わってはいませんでした。
ジオラマも見たかったのですが、1時間待ちと言うことで、今回は見送りました。やはり平日に来れなかったのが痛いです。ほとんどが車両展示ばかりで、他は新幹線の設備に関する展示が少々あるぐらいで、中身的には大阪の交通科学博物館の方が濃いのでは?と思うところもあります。屋外展示もあると言うことで見てみましたが、休憩所を兼ねた117系が展示されているだけで、屋外スペースは非常に狭いです。土地は腐るほどあるのでもっと広々としたところに、動き物を取り入れて更なる拡大を行って欲しいものです。できればリニアの模型なんかを走らせてくれたら面白いのになと思います。止まっている電車ばかり見ていてはやはり動き物が欲しくなり、博物館は早々に引き上げて、動き物を捕獲しに行くことにしました。