Zooey's Diary

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本当にウソみたいな「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー」

2008年05月28日 | 映画
”米ソが対立する冷戦時代、たった一人の破天荒な男が世界を大きく変えていく国際政治ショー。
人生を楽しむのがモットーのお気楽政治家チャーリーが、セレブで反共産主義のジョアンとはみ出し者CIA捜査官ガストと組み、おおらかな人柄と人脈で人類史上最大のプロジェクトを成功させる。”(goo映画より)

キャッチ・コピーは ”たったひとりで世界を変えた本当にウソみたいな話”

チャールズ・ウィルソンというのは、1933年生まれの実在の政治家であるらしい。
元アメリカ海軍士官であり、テキサス州選出の民主党所属の元・下院議員である。
で、80年代の彼の活躍を映画化しちゃったのが、この作品です。
ソ連侵攻下のアフガンに、一介の下院議員であるチャーリーの尽力で、巨額の予算・武器が投入され、やられっ放しだった弱いアフガンは見る見る力をつけて、ソ連を撃退していくのです。
その躍進ぶりは、まるでTVゲームを見ているかのようです。

しかし…
華々しいアメリカン・ヒーローを描いた作品、しかもトム・ハンクス、ジュリア・ロバーツといった大物ハリウッド・スターを使った大作の筈なのに、鑑賞後のこの後味の悪さは何でしょう?

一介の田舎議員がソ連のアフガン侵攻を食い止めたというのは、事実かもしれません。
しかし、21世紀に生きる我々はその後の世界情勢を知ってしまっている。
ソ連撤退後のアフガンは混迷を極め、タリバンやアルカイダを台頭させ、その結果9.11が起き、その混乱は今もなお続いている。
そういう状況においてこういった映画を作ってしまうというのは…
私には理解できません。

あるいはこの映画全体が大きな皮肉なのか?
ストーリー自体が、アメリカ政府に対するアンチテーゼなのか?
その割には公式HPなど、あくまでも明るいのです…

☆2.5

「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー」公式HP

コメント (4)
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