まわりでやたらと評判の良い「ジュノ」を観て来ました。
16歳の少ジュノが予想外の妊娠を経験し、現実を受け止めながら、成長していくさまを描いたヒューマンコメディー。
全米でわずか7館の上映から始まったのが口コミで火が付き、2000スクリーンでの上映に拡大されたという低予算作品。
本年度アカデミー賞で、作品、監督、脚本、主演女優の主要4部門にノミネートされ、見事脚本賞を受賞。
レビューを少し覗いてみても絶賛の嵐です。
ジュノの前向きの姿に感動したとか、元気を貰えたとか、
爽快な気分になったとか、ジュノを抱きしめたくなったとか。
でも…
結論から言うと、私は好きではありません。
この話も、主人公のジュノも。
”たった一回”であろうが”単なる好奇心から”であろうが、そういう関係を持てばそうなるかもしれないとうことは、幼稚園児ではないのだから分かっていた筈。
十六歳の高校生が、好奇心からそういうことをしたことは仕方がない。
でも、せめてもっと、それに対する羞恥心というものを持って欲しい。
ドラッグストアの店先で、妊娠検査薬の結果を、三回やってもプラス反応だ!と怒って叩きつけたりしないで欲しい。
中絶は断念したものの、実際には自分は育てられないからというので
”赤ちゃんを本当に幸せにしてくれる”里親を熱心に探すジュノ。
しかし…
犬や猫じゃないんだから、と思ってしまうのです。
命を授かるということ、それをおなかの中で育むということは、そんな簡単なことじゃない。
妊娠・出産というもの対して、或いは命そのものに対して、もっと畏敬や恐れの念を感じて欲しい。
実際、低年齢の妊娠・出産はかなりのリスクを伴うもの。
精神的にも、肉体的にも。
そういった”負”の部分にまったく触れずに、ただ軽いノリで描き切ったのは…
アメリカ的文化なのか、それがこの映画の狙いなのか。
実際問題、性の解放と、キリスト教精神が微妙に絡まり合って
十代の妊娠・出産が年々増加する一方というアメリカ社会(アメリカでは中絶反対運動が根強くあり、2006年3月にはサウスダコタ州で、母体の生命に危険がある場合を除いて、人口中絶を禁じる法案が成立。レイプや近親相姦による場合も認めないという厳しいもの)という背景をなくしては考えられないのでしょうが…
引用元
それにしても、軽すぎませんか?
”重いテーマをさらっと軽く”がこの作品の狙いだったとしても、私にはとても共感できなかったのでした。
でも、ひたむきなジュノが可愛かったので☆3
「ジュノ」
16歳の少ジュノが予想外の妊娠を経験し、現実を受け止めながら、成長していくさまを描いたヒューマンコメディー。
全米でわずか7館の上映から始まったのが口コミで火が付き、2000スクリーンでの上映に拡大されたという低予算作品。
本年度アカデミー賞で、作品、監督、脚本、主演女優の主要4部門にノミネートされ、見事脚本賞を受賞。
レビューを少し覗いてみても絶賛の嵐です。
ジュノの前向きの姿に感動したとか、元気を貰えたとか、
爽快な気分になったとか、ジュノを抱きしめたくなったとか。
でも…
結論から言うと、私は好きではありません。
この話も、主人公のジュノも。
”たった一回”であろうが”単なる好奇心から”であろうが、そういう関係を持てばそうなるかもしれないとうことは、幼稚園児ではないのだから分かっていた筈。
十六歳の高校生が、好奇心からそういうことをしたことは仕方がない。
でも、せめてもっと、それに対する羞恥心というものを持って欲しい。
ドラッグストアの店先で、妊娠検査薬の結果を、三回やってもプラス反応だ!と怒って叩きつけたりしないで欲しい。
中絶は断念したものの、実際には自分は育てられないからというので
”赤ちゃんを本当に幸せにしてくれる”里親を熱心に探すジュノ。
しかし…
犬や猫じゃないんだから、と思ってしまうのです。
命を授かるということ、それをおなかの中で育むということは、そんな簡単なことじゃない。
妊娠・出産というもの対して、或いは命そのものに対して、もっと畏敬や恐れの念を感じて欲しい。
実際、低年齢の妊娠・出産はかなりのリスクを伴うもの。
精神的にも、肉体的にも。
そういった”負”の部分にまったく触れずに、ただ軽いノリで描き切ったのは…
アメリカ的文化なのか、それがこの映画の狙いなのか。
実際問題、性の解放と、キリスト教精神が微妙に絡まり合って
十代の妊娠・出産が年々増加する一方というアメリカ社会(アメリカでは中絶反対運動が根強くあり、2006年3月にはサウスダコタ州で、母体の生命に危険がある場合を除いて、人口中絶を禁じる法案が成立。レイプや近親相姦による場合も認めないという厳しいもの)という背景をなくしては考えられないのでしょうが…
引用元
それにしても、軽すぎませんか?
”重いテーマをさらっと軽く”がこの作品の狙いだったとしても、私にはとても共感できなかったのでした。
でも、ひたむきなジュノが可愛かったので☆3
「ジュノ」