Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

夢を実現させた男

2011年06月19日 | 社会


昨日の朝日新聞の土曜特集で
指揮者佐渡裕氏の特集をしていました。

先月のベルリン・フィルでの東日本大震災復興祈念の演奏会が
大成功を納めて世界から注目された、あの長身の指揮者です。
その最終日の様子。
”ステージに戻ってきた燕尾服の佐渡裕さんは、男泣きに泣いていた。
(中略)「幸福感で、途中から涙が止まらなくて。
自分が指揮しているんじゃないような、不思議な感覚でした」”と。
”小学校の卒業文集に「ベルリン・フィルの正指揮者になる」と書いた夢の第一歩は
地元紙が、「ベルリン・フィルは、どのデビュー指揮者に対しても
これほど献身的に演奏するわけではない」と述べる「大勝利」となった。”

クラッシック音楽に疎い私は知らなかったのですが
佐渡氏が辿って来られた道は面白い。
地元・京都の公立校音楽科から京都市立芸大に進むが、専攻はフルート。
卒業後、本格的に指揮者を目指すが、ほぼ独学だったのだそうです。
音楽エリートとは違う道を歩いてきた「雑草」育ち。
25歳の時、タンブルウッド音楽祭に応募するが
”「雑草」の履歴書はゴミ箱に。だが、同封したビデオが
小澤征爾、バーンスタインの目にとまり、道が開けた”のだと。

それにしても
小学校の卒業文集に書いた夢を実現させてしまうとは凄い。
印象的だったのは、記事の中にあった彼の
”今回の成功は、僕が受けた日本の音楽教育の証明でもある”という言葉。
天才教育を受けた訳ではない彼の言葉だからこそ、重みがある。
私の音楽的才能が花開かなかったのは
決して画一的な日本の音楽教育のせいではなかったのですね…


写真は「佐渡の第九 兵庫熱狂ライヴ!」 [DVD]
コメント (8)
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