ここ一週間ほどで
たかのてるこの「サハラ砂漠の王子さま」「モロッコで断食」「ダライ・ラマで恋して」
さくら剛の「アフリカなんて二度と思いだしたくないわっ!アホッ!!」を読みました。
どれも軽くて読み易いから、寝る前のベッドの中ですぐに読めてしまう。
「ガンジス川でバタフライ」を書いた時、女子大生だったたかのてるこは
その後、三十数社の入社試験に落ち、東映に就職が決まったのだそうです。
で、社会人になる前にと、フランスからスペインを経由してモロッコを訪れるのですが…
相変わらず凄いパワーで現地の人と交わう彼女。
ところがモロッコでは、フェリーの船倉を冒険したはいいが
案内してくれた船員にいきなり押し倒され、貞操の危機に直面する。
上陸したタンジェではレストランのトイレでボーイに襲われ、
カサブランカのYMCAでは、仲良くなったモロッコ人の女の子の彼氏に襲われる。
いずれもやっとのことで逃げ出すのですが
自分が女であることをつくづくと恨むことになる。
彼女は何処に行っても現地の風習に溶け込み、現地の食を楽しみ、
誰にでも仔犬のように懐いて仲良くなるのです。
そして異国の地で次から次に友達を作り、その家に招かれ、
何日も泊めて貰うのはいいのですが、深入りしすぎて傷つくこともあるのではと
心配しながら読み進めるとやっぱり…
なんと2回も恋に落ちてしまう。
サハラ砂漠でと、ベルベル人の集落で。
こんな旅行は普通の人には中々できるものではないから
羨ましくもあるのですが
さくら剛の本では、同じシーンが真逆の立場から書かれてあって面白い。
自称引きこもりの彼は、何処に行っても孤独にうろつき回るのですが
スーダンで珍しく、電車で知り合った現地の青年の家に招かれる。
しかし”オレがいつも困るのが、誰かに食べ物を出してもらった時である。
みんなしてさあ食えさあ食えと勧めてくれるのだが、そんなに食べられません。
ぼく、スーダンの家庭料、食べられません(涙)。”
一般的な人にとってはそれが普通かも、とも思うのです。
そして彼は、やはり何度も何度も激しい下痢に襲われるのです。
こうしてみると、一度も下痢もせず、現地の人が呆れる程の量をたいらげたという
たかのてるこは、やはり特異体質か…
もうひとつ。
さくら剛の本に、アフリカのトイレ事情がかなり詳しく書かれています。
例えばエチオピアの「ブンナベッド」と呼ばれる安宿というのは
”ここを地獄たらしめている2つの柱は、理論的限界まで汚れきったトイレと
数百匹の目に見えない生物が棲むベッド”なのだそうです。
具体的な描写を引用するのは控えますが(おぞましくてとてもできない)
かなりのページが割かれており、相当のインパクトがあります。
たかのてるこも「インパラの朝」を書いた女性も
バックパックで安宿を廻ったということは同じような体験もしたに違いないのですが
彼女らはそれについては一言も触れていない。
私はとってもそんな強くはなれないなあ…
「ダライ・ラマに恋して」はインドのラダックが舞台ですが
これは映画会社に入社した彼女が、ダライ・ラマに逢うという企画を作り、
カメラマンと共に旅をするというものです。
やはり現地の人々の中に溶け込んではいるのですが
ドキドキハラハラのスリルは味わえませんでした。
たかのてるこの「サハラ砂漠の王子さま」「モロッコで断食」「ダライ・ラマで恋して」
さくら剛の「アフリカなんて二度と思いだしたくないわっ!アホッ!!」を読みました。
どれも軽くて読み易いから、寝る前のベッドの中ですぐに読めてしまう。
「ガンジス川でバタフライ」を書いた時、女子大生だったたかのてるこは
その後、三十数社の入社試験に落ち、東映に就職が決まったのだそうです。
で、社会人になる前にと、フランスからスペインを経由してモロッコを訪れるのですが…
相変わらず凄いパワーで現地の人と交わう彼女。
ところがモロッコでは、フェリーの船倉を冒険したはいいが
案内してくれた船員にいきなり押し倒され、貞操の危機に直面する。
上陸したタンジェではレストランのトイレでボーイに襲われ、
カサブランカのYMCAでは、仲良くなったモロッコ人の女の子の彼氏に襲われる。
いずれもやっとのことで逃げ出すのですが
自分が女であることをつくづくと恨むことになる。
彼女は何処に行っても現地の風習に溶け込み、現地の食を楽しみ、
誰にでも仔犬のように懐いて仲良くなるのです。
そして異国の地で次から次に友達を作り、その家に招かれ、
何日も泊めて貰うのはいいのですが、深入りしすぎて傷つくこともあるのではと
心配しながら読み進めるとやっぱり…
なんと2回も恋に落ちてしまう。
サハラ砂漠でと、ベルベル人の集落で。
こんな旅行は普通の人には中々できるものではないから
羨ましくもあるのですが
さくら剛の本では、同じシーンが真逆の立場から書かれてあって面白い。
自称引きこもりの彼は、何処に行っても孤独にうろつき回るのですが
スーダンで珍しく、電車で知り合った現地の青年の家に招かれる。
しかし”オレがいつも困るのが、誰かに食べ物を出してもらった時である。
みんなしてさあ食えさあ食えと勧めてくれるのだが、そんなに食べられません。
ぼく、スーダンの家庭料、食べられません(涙)。”
一般的な人にとってはそれが普通かも、とも思うのです。
そして彼は、やはり何度も何度も激しい下痢に襲われるのです。
こうしてみると、一度も下痢もせず、現地の人が呆れる程の量をたいらげたという
たかのてるこは、やはり特異体質か…
もうひとつ。
さくら剛の本に、アフリカのトイレ事情がかなり詳しく書かれています。
例えばエチオピアの「ブンナベッド」と呼ばれる安宿というのは
”ここを地獄たらしめている2つの柱は、理論的限界まで汚れきったトイレと
数百匹の目に見えない生物が棲むベッド”なのだそうです。
具体的な描写を引用するのは控えますが(おぞましくてとてもできない)
かなりのページが割かれており、相当のインパクトがあります。
たかのてるこも「インパラの朝」を書いた女性も
バックパックで安宿を廻ったということは同じような体験もしたに違いないのですが
彼女らはそれについては一言も触れていない。
私はとってもそんな強くはなれないなあ…
「ダライ・ラマに恋して」はインドのラダックが舞台ですが
これは映画会社に入社した彼女が、ダライ・ラマに逢うという企画を作り、
カメラマンと共に旅をするというものです。
やはり現地の人々の中に溶け込んではいるのですが
ドキドキハラハラのスリルは味わえませんでした。