
昨日の朝日新聞。
「子育て 個性それぞれ 正解ない」として
育児の「常識」の変遷について取り上げています。
66歳の女性が、1歳前の孫に口移しで食べ物を与えようとして
「虫歯菌がうつるから駄目!」と娘に怒られたとのこと。
女性は昔はみんなそうしてた、そんなこと聞いたことないと反論したものの、
今は虫歯菌がうつるから口移しはしないようにと
母子手帳にも書いてあるのだそうです。
育児についての「常識」は確かに時代によってころころ変わる。
私が育児をしていた頃は、「断乳」ということが結構厳しく言われました。
いつまでも母乳を与え続けると虫歯になるだの、依存心が強くなるだのという理由で
1歳を迎えた頃には断乳させろと。
我家の息子たちは母乳100%で育ったので、おっぱいはまさしく命の水。
彼らにとって主食でもあり、何よりものおやつでもあったそれをやめさせるのは
簡単ではありませんでした。
もうそろそろやめようねと言ったって聞き入れる筈もなく、
仕方なくおっぱいに怖い絵を描いたり、辛子を塗ったり。
いつものようにおっぱいにむしゃぶりつこうとした小さな息子が
それを見た時の怯えたような顔は、未だに忘れることができません。
必死の思いで断乳させたのに、今は無理にやめさせる必要はないという考えが広まり、
「断乳」という言葉自体が、母子手帳から消えたのだそうです。

一番驚いたのは、最近若いお母さんから聞いた、オムツ外しの年齢について。
私の息子たちの頃は2歳前後に外したものですが
今は大幅に遅れているのですってね。
昔は、いくら遅くったって幼稚園にオムツして通う子はいないんだから、と
冗談交じりに言ったものですが、
今は本当にそういう子が珍しくないのだとか…
そんなにころころ変わっては、初めての育児に悩むお母さんは
何を信じていいのか分からなくなってしまう。
まあ心配するまでもなく、ウチの息子たちは結婚の気配すらなく、
私には当分無縁の悩みのようではありますが。
(写真はFBから)