Zooey's Diary

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「ラッシュ/プライドと友情」

2014年02月20日 | 映画


「RUSH」とは、突進とか突撃という意味か。
監督は「アポロ13」「ビューティフル・マインド」のロン・ハワード。
まったくタイプの違う二人のF1ドライバー、
刹那的な遊び人、女が大好きなジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)と
地味で計画的、ストイックなニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)。
1970年に二人が出逢い、F3からF1まで上り詰め、
76年の日本グランプリで優勝を争うまでのライバル物語。



F1黄金時代であった1970年代。
F1にまったく無知な私にも伝わってくるようなグランプリの熱気、
轟きわたるエンジンの爆音、そして画面から車が飛び出してくるようなスピード感。
70年代当時、参加者の2割は命を落としたという、危険極まりないレース。
そんなものに血道を上げ、人生を賭ける男というものが
女である私にはそもそも理解できないのですが…

しかし欧州を旅行した時に見た光景ですが、例えばイギリスの田舎道であっても
みんな結構なスピードを出して走っているのです。
中々道を譲ろうとしない。
そして例えばパリの凱旋門の周りの円形交差点(ロン・ポワン)。
車線も信号もないそこを、四重にも五重にもなって
何十台もの車が、凄い勢いでグルグル回っているのです。
クラクションを鳴らしながら、或いは怒声を飛ばしながら。
ああいうのを考えると、スピードレースに夢中になるというのは
男の本能なのかもしれません。



冷静沈着なニキ・ラウダもしかし、事故を防ぐことはできなかった。
クラッシュした車の中で、400℃の炎に1分以上包まれていたといいます。
瀕死の重傷を負いながらもなんとか生還したニキが
病院で拷問のような治療に耐え抜いて復帰するのも
ライバルのジェームズの存在があってこそなのです。
(火傷の治療のシーンは、私は殆ど目を瞑っていたのでよく分からなかったのですが)

復帰後の記者会見で、ケロイド状の顔になったニキに対して
その顔で結婚生活の存続が可能か?などと失礼極まりない質問をした記者。
二キの答えは「言うことはただひとつ。Fuck you!!」
それにもスッとしましたが、その後その記者を、
ジェームスがボコボコに殴りつけるシーンは、もっと溜飲が下がりました。

F1GPの一位と二位を争う、好対照のニキとジェームス。
優勝するのはどちらか?
日本の富士スピードウェイ、豪雨の中での最終戦でも
二人はレースに対する対照的な姿勢を見せるのです。
お互いを意識し、嫉妬し、そして尊敬し合う二人の男の命がけの闘いは
気持ちよい感動を与えてくれるものでした。


ニキとジェームス(本人)

「RUSH」http://rush.gaga.ne.jp/main.html
コメント (6)
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