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高樹のぶ子の「甘苦上海」を読んだのはもう3~4年前のことか。
”欲望を肯定する街、上海を舞台に女実業家の最後の激しい恋”(amazonより)
というキャッチコピーの、日経に連載された小説。
51歳の女が39歳の男に出逢い、悶え苦しむほどの欲情と悦楽と嫉妬に苛まれるというので
期待して読んだのですが、女主人公に今ひとつ共感できず、たいして面白いとも思いませんでした。
しかしその中に描かれた上海という街のバブリーな豪華さ、そして裏街の猥雑さが
妙に印象に残ったのでした。
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「欲望を肯定する街」ってどういうことよ?
つまりやりたい放題、何でもありということか。
それって東京でもNYでもパリでも一緒じゃないの、と思っていたのですが…
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連休に訪れた上海から昨夜帰って来ました。
百階超の高層ビルが建ち並び、華やかなブランドショップが軒を並べ、
しかしその裏には貧民窟がびっしりと寄り添い、洗濯物が万国旗よろしくはためいている。
行き交う人々はブランドに身を包んだ人あり、破れた綿入れを着た人あり、
そしてそこら中で痰吐きまくり。
私はこの4日間で何度、路上での人の排泄行為を目撃してしまったことか。
幼児は未だにお尻の割れた服を着ているし。
美しく建ち並ぶ高層ビルを見上げる路上には、ゴミあり痰あり糞あり使用済みティッシュあり。
確かに何でもありだ…
しかし全体的に感じたのは、物凄くたくましいエネルギーでした。
ほんの4日間の印象を書いてみます。
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