
ローテンブルクは、中世の家並みがそのまま残る、お伽話の中に出てくるような、
小さな美しい町です。
その美しさについては多くの人が語っているでしょうから、私は別の切り口で。
この童話のような町には、「中世犯罪博物館」というものがあるのです。

この町は日本人の観光客が多いということで、日本語のパンフレットもありました。
それによると、ここには12~19世紀のドイツの立法や司法(拷問、死刑、名誉刑等の処罰)
の歴史についての、3000点を超える展示品があるということです。

これは「針の椅子」。魔女裁判に使われたらしい。

足を絞めるための拷問具。横の絵で様子が分かります。

汚辱のマスク。こういった、辱めのためのマスクがいくつも。
これを被せられて広場に立たされたらしい。

首かせ用バイオリン。身持ちの悪い女性用。

貞操帯。こんなものが本当にあったのですね。
他にも多種多様な拷問具が並んでいました。
藁でできた粗末な冠のようなものがあり、婚前に関係があった花嫁は
これをかぶって黒い玄関を通って祭段に向わなければならなかったのだそうです。
挙式から7ヵ月以内に子供が生れた夫婦は、罰金や監獄の刑罰を課されたのですと。
下手な楽士用の、汚辱の笛というものもありました。
おしゃべりが過ぎる女性用の、辱めのマスクも。
いやはや…
現代に生まれてよかった。。。