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新国立劇場でオペラ「マノン・レスコー」を観て来ました。
4年前の3月、東北大震災で中止となった上演の、同じ主要スタッフでの復活公演なのだそうです。
確かにあの時は大きな余震や原発事故が続き、日本から外国人は次々に逃げ出し、
我々も贅沢な演奏会に出かけるなんて後ろめたいような雰囲気がありましたものね。
逆に言えば、こういったものを堪能できるということは
それだけ平和な世の中であるということなのでしょう。
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アミアンの大衆宿に、花のような美少女マノンが到着した所から場面は始まります。
青年貴族デ・グリューはたちまち恋に落ち、彼女を連れてパリへと逃げる。
しかし貧乏生活に耐えられなくなったマノンは、金持ちジェロントの愛人となり、
贅沢三昧をするも、孤独感から再びデ・グリューを引き入れる。
そこをジェロントに見つかり、警察に捕えられ、売春婦としてアメリカに送られる。
デ・グリューも彼女を追いかけるが、ニューオーリンズの不毛の荒野をさまよい、
飲み水すらもなくなって二人とも息絶える、という話です。
簡単に言えば、愛があればお金なんて、という男と
愛は欲しいけどお金も要るわ、という女の悲恋物語か。
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マノン演じたスヴェトラ・ヴァッシレヴァは美しく、ソプラノも本当に素晴らしかったのですが
デ・グリューのグスターヴォ・ポルタは貫禄がありすぎて、貧乏な青年貴族にはとても見えない。
オペラでは仕方ないのかな。
今回、劇場の運営サイドの方と話す機会がありました。
この公演でもS席は3万円弱と、決してお安くはない料金なのですが
こちらは席数が1800しかなく、満席であっても大赤字なのだそうです。
で、そのマイナス部分は寄付金で埋めるのだと。
知りませんでした。
「マノン・レスコー」 http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/150309_003712.html