
ホテルオークラがこの夏取り壊されるというので、その前にと行って来ました。
こちら1981年に『Institutional Investor』誌で世界のベストホテル2位、
1985年には『Euromoney』誌で世界一のホテルに選ばれているのですね。
今回の取り壊しについて
ニューヨークタイムズは2014年8月「サヨナラ、オークラ」と題した記事を掲載。
「日本の美とモダニズムデザインが独特に融合」したホテル、その解体は「一つの時代の終わり」と。
ワシントンポストは2015年2月、「日本の『取り壊し』文化における最新の犠牲者」と表現。
取り壊し決定には世界の有名デザイナーらが反対を唱え、「オークラを救え」と
署名活動も行われたのだそうです。

こちらには友人の結婚式やランチくらいでしか行ったことがないのですが
正直、何処がそんなにいいのかピンと来ませんでした。
メインロビーには、天井から有名な「切子玉形」の照明具が吊るされ、
独特な雰囲気はありますが、全体的に暗い。
廊下などは天井が低いし、やはり暗くて古いという感は否めない。
それでも海外からそんな声が寄せられているというのは、聞いて嬉しいものがあります。
そのサービスの良さは、泊ってみないと分からないものなのかもしれませんね。
こちらの寿司久兵衛で「お任せコース」を。
細長いカウンターの一番奥に案内され、大将が真ん前にいらしたので
撮ってもよいかと恐る恐る訊いてみたら、どうぞどうぞと。
しかしお寿司って一貫ずつしか出て来ない…
という訳で、撮り損なったものもあります。

眼の前の大将のいかつい手の、なんと敏捷に美しく動くこと。
飽きることなく拝見しながら美味しく頂きました。
風格あるホテルでの最後の食事、満足です。
ホテルオークラ東京本館の取り壊し 世界の有名デザイナーから「待った」
http://news.livedoor.com/article/detail/9995069/