Zooey's Diary

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「ジゴロ・イン・ニューヨーク」

2015年04月07日 | 映画


2013年アメリカ映画。ジョン・タトゥーロ脚本・監督・主演。
ブルックリンの本屋店主マレー(ウディ・アレン)は、祖父の代から代々受け継いだ
本屋が閉店に追い込まれ、生活に困窮する。
そこで思い付いたのが、やはりお金に困り、花屋でバイトしている友人フィオラヴァンテ
(ジョン・タトゥーロ)をジゴロにして、自分はポン引きになるというビジネス。
最初は地味な花屋にしか見えなかったエプロン姿のフィオラヴァンテだが
お洒落なスーツを着て女の前に出ると意外にその才能にたけていた。
金持ちマダムたちに気に入られてビジネスは成功したかに見えるが
意外な相手に恋に落ちるという、ジゴロとしての御法度を犯してしまう。



ストーリーとしては実にあっさりしています。
微妙に色っぽいシーンもあり、そこにNYのユダヤ人社会の厳格な掟も絡まって、
これから何が始まるかと期待させたところで話はあっさりと終わってしまう。
肩透かしを喰らう印象はありますが
それでも全編を洒落たジャズが彩り、アレン流シニカル・トークが展開し、
小粋で二ヤリと笑えるウッディ・アレン映画に仕上がっています。
(正確に言えばこれはウッディ・アレンが監督した作品ではないのですが
制作にあたって、彼がジョン・タトゥーロにかなりアドバイスしたのだそうです)

彼の映画に必ず出てくる、生活には恵まれながらも何処か満たされない人々。
自分を分かって欲しい、自分を自由にして欲しいと渇望する人々。
結局、ジゴロであっても恋人であっても、その人の前で自由にふるまうことができること、
それが一番求めているものなのかもしれない。
精神的にも肉体的にも。
何度失敗しても、懲りもせず。
「fading gigolo」(色褪せたジゴロ)というタイトルが、なんとも皮肉。



それにしても、ヴァネッサ・パラディのスキッ歯が気になります。
アメリカ人って歯並びにあんなにうるさいのに。

http://gigolo.gaga.ne.jp/

コメント (8)
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