Zooey's Diary

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「トップガン マーヴェリック」

2022年06月06日 | 映画

コロナで公開が延期に次ぐ延期となり、満を持して先週5月27日に日米同時公開。
冒頭から、1986年公開の前作と同じオープニングで始まり、胸が熱くなりました。
広大な滑走路、戦闘機と並行してKawasakiのバイクで走るマーヴェリック(トム・クルーズ)、そしてあの音楽。
正直言って、36年前の前作をしっかり覚えている訳ではないのですが。
米国海軍のトップ1%のエリート・パイロットを養成する訓練学校、通称トップガン。
エリートたちの切磋琢磨、華々しい空中戦、主人公と教官との恋、仲間の死、そして挫折からの復活。
何しろ強いアメリカ、男たちの友情、明るい未来がそこにはありました。


(1986年版のポスター)

新作では、「ならず者国家」の深い峡谷にある核施設を爆破するというミッションにトップガンが当たることになり、マーヴェリックがその教官に選ばれる。
訓練生の中にはかつてマーヴェリックの相棒だったグースの息子ルースター(マイルズ・テラー)もおり、父親をマーヴェリックに殺されたと思っている彼は、事あるごとに反発する…

戦闘機F-18(本作)やF-14(前作)の違いなんて、私にはまるで分らない。
マッハ10だの9だのと言われても何のこっちゃという感じだし、分からないなりにもあの後半、撃墜された戦闘機から二人とも生き延びて、敵国からあんな風に脱出するってあり得ないだろうと思う。
それでもいいのです。
全編に散りばめられる前作のオマージュに、そして還暦のトムがまだこんなにも活躍していることに、感動せずにはいられない。



エンドロールに出てきた「In Memory of Tony Scott(トニー・スコットを偲んで)」というクレジットは、本作のジョセフ・コシンスキー監督のリスペクトからか。
トニー・スコットは前作の監督で、2012年に亡くなっているのです。
そして、本作の字幕が戸田奈津子であることにも驚きました。
御年85歳の翻訳大家の戸田女史、トム・クルーズと仲が良いことで知られていますが、ここのところ、その名前を映画館で見ることはなかったのです。
「Maverick」というのは、英語で「焼印の押されていない仔牛」を意味し、転じて「一匹狼」を表すようです。

もうひとつ、面白かったエピソード。
2019年に発表されていた中国資本のテンセント・ホールディングスの共同出資がいつの間にか撤退しており、現時点で中国での本作の公開は承認されておらず、今後も承認される見込みがなさそうだということ。
そうした裏事情は画面にも表れていて、前作でトムが着たジャケットには米国、国連、日本と台湾のワッペンが着いていたのが、2019年の予告編ではなくなり、そして本作にはまた復活したのだそうです。
そういえば近年のハリウッドの大作には中国人が美味しい役で出演していたのが、本作ではありませんでした。
3年間で世界情勢はこんなにも変わったのですね。

「トップガン マーヴェリック」

コメント (4)
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