Zooey's Diary

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なんと精巧にできているのか

2023年06月25日 | 社会

先週の人間ドックで、聴覚は正常と言われて(詳細は後で送って来ますが)とりあえず安心しました。
随分昔、20年ほども前になりますが、私は突発性難聴に襲われたことがあるからです。
ある日突然、左耳に耳鳴りが始まり、それがどんどん激しくなって、遂には聞こえなくなった。
でも結局それは数日間で納まり、大学病院でMRIなどで検査しても脳に異常は見られず、原因は分からなかったのです。
そしてその後は何の異常もなく、今日に至る訳ですが。
でも一度でもそんな目に遭うと、聴力も絶対のものではないのだとつくづく思います。



母は晩年、非常に耳が遠くなり、怒鳴るように話さないと聞こえませんでした。
使用している補聴器に満足できず、新調したいというので何度かお店に付き合いましたが、最初にするのはまず聴力検査。
検査する人が読み上げる音声を答えるのですが、横で見ていて驚いたのは、小さな音が聞こえないというだけではないということでした。
例えば「は」が「あ」、「む」が「う」と母には聞こえるらしい(その反対だったかもしれない)。
その他、とんでもない聞き間違いが多々あり、これでは話が通じない筈だと思ったものです。
音を脳に伝達する聴覚神経が劣化したからだと、説明を受けたような。
体質が遺伝するとしたら、私にも決して他人事ではない。



今は精巧な補聴器が沢山できていて聞こえなくなっても大丈夫かと思っていましたが、そう簡単な話ではないようです。
補聴器を付けると、目の前のコーヒーカップをソーサーに置く音が飛び上がる程に大きく聞こえて、肝心の人の声は聴きとりにくかったりするらしい。
それでも無論、補聴器を付けないよりは付けた方がずっとマシなようですが。
聞きたい音をちゃんと聞き分ける人間の耳というものは、何と精巧にできているのかと思います。



写真は玉川高島屋のコンロンカと紫陽花

コメント (8)
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