Zooey's Diary

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「百万本のバラ」

2023年06月28日 | 社会

読売新聞の「時代の証言者」は今、加藤登紀子氏を取り上げています。
新宿のロシア料理店「スンガリー」には何度か行っていますが、加藤氏の父親が始められたと聞いていました。
登紀子は、ハルピン学院を経て関東軍や南満州鉄道に勤務していた父親の関係で、1943年満州生まれ。
敗戦後に家族で命からがら引き揚げてきたそうですが、昨日はその高校時代についての記事。


登紀子が都立駒場高校2年の時、兄が一橋大で学生運動をやっていたことから、安保条約を巡るデモに制服のまま参加。途中で高校生は帰るように言われ帰宅すると、学生と機動隊が激突したというニュースが流れ、東大生の樺美智子さんが死亡したと。
そして法案は可決され、脱力感にさいなまれたそうですが、母親はこう言ったそうです。
「あなたたちは、国の恐ろしさを理解していない。国やその後ろにいるアメリカを相手にして、勝てるわけがない。でも大義のために声をあげ、戦ったこと自体が素晴らしい、それを誇りにしていい」
その言葉は、その後の彼女の人生の指針となったのだと。



加藤登紀子といえば、東大卒の反戦歌手というイメージを持っていました。
彼女の歌で私が好きな「100万本のバラ」は、元はラトビアの歌を原曲とするロシア語の歌なのだそうです。
そして愛を歌う日本語版とはまるで異り、大国にその運命を翻弄されてきたラトビアの苦難を暗示するものなのだと。
ラトビアをウクライナに言い換えても、ぴったり嵌ってしまうのが悲しい。
写真は、玉川高島屋の薔薇。


コメント (6)
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