Zooey's Diary

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ミュンスターからのお客

2023年10月02日 | 社会
(ミュンスター城 Wikiより)

ミュンスターと聞いても、地理に疎い私はまったくピンと来なかったのですが、ドイツの北西部にあり、17世紀の宗教戦争の際のヴェストファーレン条約が締結された場所なのだそうです。
その街から来た22歳の大学生、ベネット君を迎えています。


昨日の日曜日、何処に行きたい?と聞いたら、高層ビルや近代的な都心にはあまり興味がない、歴史的な所や自然が感じられる所がよいと。
それならと思って提案した、上野や浅草、皇居や明治神宮にはもう行ったと。
結局、根津美術館と増上寺に行って来ました。



根津美術館では「甲冑・刀・刀装具」展を開催中。
実業家・光村利藻氏の3千点に及ぶコレクションを、根津嘉一郎氏が一括購入したのだそうです。
薄暗い中に、物々しい鎧カブト、日本刀がズラリと並んでいるのは中々の迫力なのですが、悲しいかなこうしたものに関する知識がまったくない。
ベネット君から、刀の付け根に刻んである文字は何を表しているのかと聞かれても、説明文には書いてないし、さっぱり分からない。


隣にいた同世代の男性が、こうしたもののオタクらしく、連れの女性に詳しく解説している。
勇気を出してその人に聞いてみたら、丁寧に教えてくれました。
刀を造った人、あるいはその刀の発注者の名前なのだそうです。
その男性、それ以外にも詳細に説明して下さって、ありがたく拝聴しました。
例えば会場に並んでいるキラキラと輝く日本刀、これは本当はとーっても錆びやすいのですって。
空気中に含まれる水分だけでも錆びるほどなのに、千年もこうして美しく保存できているのは、丁子油で丁寧に丁寧に手入れしてあるからなのだそうです。
蘊蓄を色々披露して下さって、それを私からベネット君に英語でなんとか伝える。
日頃車オタクの連中と親しくしている甲斐があったかしらん?



根津美術館の庭は、回遊式の日本庭園。
紅葉にはまだ早く、カキツバタやツツジや藤の花も勿論なく、緑一色の庭園でしたが、beautiful enough!とあちこちの写真を撮っていました。


コメント (6)
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