最初、タイトルの意味が分からなかったのですが…
突然癌を宣告され、余命4ヶ月と言われた著者が、コロナ禍でもあり(2021年)、夫と二人だけで無人島に流されてしまったかのような生活を綴ったという日記だったのでした。
ベストセラー作家山本文緒氏、58歳でいきなり膵臓がんの末期と判明。
毎年人間ドックを受けられていたそうですが、それでもわからなかったのですね。
作家の矜恃というべきか、自分の苦しい状態を客観的に、端的に語っている。
余命4ヶ月(120日)なんて宣告されたけれど、それ以上生きてやる!という意味のようです。
東京オリンピックの開会式を見てそのショボさを嘆きながら、でも自分は冬季オリンピックは見られないだろうという一言が悲しい。
”とても眠くて、お医者さんや看護師さん、薬剤師さんが来て、その人たちが大きな声で私に話しかけてくれるのだけど、それに応えるのが精一杯で、その向こう側にある王子の声がよく聞こえない。明日書けましたら、また明日”
という記述を最後に、その10日ほど後に、作者はこの世を去っています。
「王子」というのが御主人であるということを知って、涙腺が崩壊しました。
どうか安らかにお眠りください。

あまりにも悲しい本なので、お口直しに。
オオタニサンと一緒のこの犬、最初見た時はビーグル犬かと思いましたが、コーイケルホンディエという珍しい犬種だったのね。
で、この子が着ている服は、オオタニサンがアンバサダーを務めるBOSS製で1万5950円なのですって!
ついでにオオタニサンが着ている、ありふれたように見えるグレーの二ットはやはりBOSSで、7万4800円!
御見それしました…