薔薇に囲まれた赤坂クラシックハウスでのランチに、今年も行って来ました。
今日は特に着物を着るつもりではなかったのですが、3日前に椿山荘で着た着物がまだ部屋の隅にかけてある(着物は着用後、湿気や汗を取るために数日間かけておくのです)。
あの時着物の達人からちょっとしたコツを色々教わったことを思い出して、そうだ、あれを実践してみようと着てみたら…

珍しく、30分程で出来上がり!
着付けを始めて3年程、私にとっては最短記録。
いつも汗をかきかき、何度もやり直し、1時間位かかるのです。
おおお、なんと嬉しいこと!

たまたまできただけで、次回はまたできないかもしれない。
3日前に着たのと同じものを、続けて着たことがよかったのかもしれない。
着慣れた人が見たら、まだまだ失笑ものであるに違いない。
よく見れば、帯揚げもおハショリもグズグズであります。
それでも着付けを始めて、初めて迎えた嬉しい瞬間でした。

着物というものは、着るにも脱ぐにも管理するにも手間がかかる。
半襟を取って手洗いしたりアイロンかけたり陰干ししたり、季節毎に諸々替えたり、本当に面倒だったらありゃしない。
誰が見てくれる訳でもない、今更見合いする訳でもないのに、なんでこんな手間をかけなきゃいけないのか?
ある日突然、もう嫌だ!もうやめた!という日が来るかもしれない。
それでも、その日が来るまでは着ようと思っています。

クラシックハウスの薔薇は、今年もお見事。
爽やかな黄色の薔薇のリモンチェッロだけが、まだこれからだったのが残念でしたが、多種多様の薔薇が夢見るように咲いていました。