井の頭公園に行ったのは久しぶりでした。
細長い池の周辺を黄色や赤の紅葉が取り囲み、水面にもキラキラと映っていました。
ここには小さな動物園もあって、そういえば学生時代に来た時、象を見たのでした。
その象は確か10年位前に亡くなったのですが、このはな子について悲しい物語があったことを思い出しました。
確認してみたら、はな子は1949年にタイから上野動物園に、戦後の日本の子どもたちを慰めようと来て、人気者になったのだそうです。1954年に井の頭公園に移動したが、その2年後、酔って象舎に侵入した男性を踏みつぶしてしまった。
更にその4年後には、飼育員を踏み殺す事故を起こし、はな子は「殺人象」の烙印を押され、暗い象舎に鎖で繋がれるようになってしまった。
石を投げつけられ、人間への敵意をむき出しにし、ストレスから歯を何本も失くして痩せ細ってしまったのだそうです。
そこに現れたのが飼育員の山川氏。
彼ははな子の鎖を外し、はな子に話しかけ、まさに付きっ切りで世話をしたのだそうです。
そしてようやくはな子も心を開くようになり、山川さんの手を舐めるようになったが、そこまでに6年間を要したのだと。
山川さんは定年までの30年間、はな子に寄り添って世話をしたのだそうです。
そしてはな子は2016年、69歳という高齢で穏やかに亡くなったと。
信じて、愛して、認めてあげること。
象も人間も同じだなあと思ってしまいました。
吉祥寺のヴィッラ・マニョーリアでランチした後、吉祥寺の友人宅に。
お洒落な彼女、家の中も生活臭というものがまったくなく、モデルルームみたい。
これはテーブルの上のワンシーンですが、全体がこんな感じでした。
ロイヤル・コペンハーゲンのコーヒーカップは我家にもありますが、中国茶用のこんなセットがあるとは知りませんでした。