将軍アカシウス率いるローマ帝国軍に愛する妻を殺されたルシアス(ポール・メスカル)は捕虜となり、復讐を胸に誓う。奴隷商人マクリヌウス(デンゼル・ワシントン)に買われ、グラディエイターとなってコロッセウムでの戦いに踏み出していく。将軍アカシウスの妻ルッシラ(コニー・ニールセン)は、ルシアスを見て息を呑む…
アカデミー賞総なめだった前作から、もう24年経ったのですね。
御年87歳のリドリー・スコット監督、お見事!
前作の感動を損わない、親子の情愛が絡んだ豪華絢爛な歴史スぺクタルとなっています。
もっとも戦闘シーンはあまりにも残酷で私はずっと目を瞑っていたので、全体の三分の一位は見損なっていますが。
デンゼル・ワシントン演じるマクリヌウスがいい奴なのか悪い奴なのかサッパリわからず、こわごわ見て行ったら、まさかああ来るとは。
猛獣と人間を、或いは人間と人間を殺し合わせるのを見世物にする。
あまりにも残酷で、これは映画用に多少大袈裟に描いているのかと思ったら、Wikiによれば、このコロセウムの落成記念に野獣狩り、剣闘士試合が100日間に渡って催され、様々な猛獣5000頭が殺され、数百人の剣闘士が命を落としたのだそうです。
そして映画に出て来た、コロセウム一面に水をため、艦船、炎、さらにサメまで放って壮絶な海戦を展開させたシーンについては、いくら何でもそこまでと思ったら、本当に模擬海戦というものが何度も行われたのだそうです。
コンクリートもプラスチックもなかったあの時代、どうやってあの膨大な水を溜めたのか?
自分の無知を恥じるばかり。