Zooey's Diary

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「山逢いのホテルで」熟年男女の逢瀬

2024年12月05日 | 映画


スイスアルプスを臨む小さな町で、障害のある息子を一人で育てながら仕立て屋を営むクロディーヌ(ジャンヌ・バリバール)。毎週火曜日になると彼女は白いワンピースを着て山間のリゾートホテルに行き、行きずりの男との情事を楽しんでいた。ある日そうして出逢ったミヒャエルという男が、彼女の人生を揺さぶることになる。



NHKの朝イチだったか、この作品をとても褒めていたので観る気になったのですが…
「生きづらさを抱えた女の苦悩と再生の物語」というような紹介だったと思うのですが、「ひたすら情事を愉しんでいた女が本物らしい愛に出会って途惑う話」というだけではありませんか。
余りにも多いベッドシーンに辟易しました。



マイナーな作品なのでネタバレします。
彼女はミヒャエルに出逢ったことで、息子を施設に入れ、仕立て屋をたたみ、彼の元に行こうとするのですが、土壇場になって逃げ出して戻って来てしまうのです。
ハッピーエンドにならないところがフランス映画らしいとは思いますが、ラストの彼女の喪失感は半端ではなかったことでしょう。
まあミヒャエルとも永遠に別れた訳ではないので、また復活もあり得るとは思いますが、その喪失感に苦しむことこそが、彼女のあがないであったのかと。

にしても、クロディーヌもミヒャエルも、肉欲のすさまじいこと。
洋の東西で違うのか、単に個人的な問題なのか。
原題は「Laissez-moi」、英題は「Let Me Go」、「私を放して」というような意味。
スイス・フランス・ベルギー合作。

公式HP 

コメント
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