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久しぶりに楽しい映画を観ました。
英国ウエールズの谷間にある小さな町で暮らす主婦ジャン(トニー・コレット)。
昼はスーパー、夜はパブでパートをし、失業中の夫ブライアンと、近所に住む両親の世話をしている。
ある日パブで税理士のハワードから競走馬オーナーの話を聞いて興味を持ち、競走馬飼育について猛勉強を始め、村で共同オーナーを募るチラシを配って、一人週10ポンドの出資での馬主組合を立ち上げる。
かつて犬の品評会や鳩レースで優勝した経験があるとはいえ、馬についてはまったくの素人なのに。
最初はまるで相手にしなかった夫や村人も、次第にジャンの熱意にほだされて行く。
小さな村の小さな家で慎ましく暮らすジャンは、お金が欲しかったわけではない。
「朝起きた時に何かワクワクする気持ちが欲しい」と。
そりゃブクブク太って前歯は抜け、日がな一日テレビの前に座っている夫と、文句ばかり言っている老親の世話をして、スーパーとパブとの往復だけしていたら、そんな気持ちにもなるよねえ。
買い付けた雌馬に種付けをして、無事に生まれた仔馬にドリーム・アライアンス(夢の同盟)と名付け、農園で慈しんで育てる。
スクスク成長したドリームは有名な調教師に訓練され、その才能を開花させる。
「農園育ちのドリーム号」とアナウンスされながら、次々と大きなレースをものにして行く。
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こんなに上手く行く訳がないと思いますが、これが実話だというのですから驚きます。
可愛らしい仔馬がどんどん育つ様子に引き込まれ、やがてレースに出るようになると、画面の中の村人たちと一緒になって応援している。
村中の人々がパブに集まり飲んで歌って騒ぐシーンでは、自分も参加しているような気持になるのです。
少々下品で癖はあるけれども本当に悪い人は出て来ない、新年にふさわしい夢を運んでくれる映画でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/85/5f9317a75f158cd63c8a11064a1b047b.jpg)
そう言えばうちの夫も昔、頼まれて馬主になったことがあります。
この映画と同じように共同出資、しかもその馬、何かの間違いで優勝しないかと楽しみにしていたのに、骨折して安楽死させられてしまったのでした。
エンドロールでジャンと夫ブライアンの実物が、演じた俳優達と肩を組んで熱唱する姿には驚きました。
太っちょで眼鏡をかけて前歯が抜けたブライアン、実物と役者とそっくり!
しかし、ブライアンの愛称がどうしてディジーになるのだろう?
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