Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「バイス」「ヴィクトリア女王 最期の秘密」一言評と桜タロウ

2019年04月10日 | 映画


アメリカ史上最強で最凶の副大統領と言われる男の物語。
ジョージ・ブッシュの駄目さ加減を看破して、裏から意のままに操り、アメリカをイラク戦争へと導く手腕は凄い。
しかし、やたら登場人物が多く、政治的な駆け引きが延々と続くこの作品を楽しめる日本人がどれだけいるのだろう?
私にはひたすら長い2時間半でした。



孤独だった晩年のヴィクトリア女王と、インド人の青年従僕との交流を描く。
下層カースト出身、しかもイスラム教徒のアブドゥルを猛烈に贔屓する女王、それが我慢ならない宮廷の側近たち。
どう決着をつけるのだろう?と期待していたら、そのまま終わってしまいました。
史実だから仕方ないか・・・
84歳のジュディ・デンチはさすがの演技です。



そして今週のタロウ。
近所の公園は花吹雪でした。
タロウ、お鼻に何かついてるよ?
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「バルトの楽園」

2019年04月09日 | 映画
先の鳴門旅行で驚いたことがもう一つありました。
今から100年ほど前に、ベートーベンの「交響曲第九番歓喜の歌」が日本で初めて、
そこで演奏されたということです。
鳴門大橋に、当時の様子の写真や説明が色々と展示してありました。
その話を描いた2006年の日本映画「バルトの楽園」をDVDで鑑賞。



第一次世界大戦中、中国の青島で降伏し捕虜となったドイツ兵は約4700名。
そのうち約1000名が鳴門の坂東俘虜収容所に送られてきた。
収容所の松江所長(松平健)は、武士道精神に基づき、彼らに敬意を持って人道的に扱う。
捕虜たちはかなり自由で、収容所内で新聞を作ったり、ドイツ風のパンを焼いたり、
ビールで宴会を開いたり、ボーリング場などの娯楽施設もあったと言います。
地元の人々も彼らを「ドイツさん」と呼んで友好的に相対したのだそうです。



敬意を差し出せば、敬意が返って来ます。
人道的に扱われた捕虜たちは、お菓子やパン作り、器械体操、そして音楽を地元住民に教える。
そしてその集大成が、ドイツ兵オーケストラによる「交響曲第九番」の演奏であった訳です。
松江所長が捕虜たちに対して自由と平等の信念を貫き通した背景には
彼が会津藩士の生き残りであるという出自があったからのようです。
新政府に直訴して半殺しの目に遭った会津武士の彼の父、
凄惨な会津戦争や、雪に閉ざされた斗南藩開拓のシーンが映画の中に織り交ぜられています。
自身がそうした不遇の目に遭ったからこそ、彼は敵国の捕虜に対しても
人道的な態度を忘れなかったのでしょう。
しかし、戦時下において捕虜の優遇はけしからんと政府は圧力をかけてくる。
所長に反発する部下や、息子を戦争で殺され、ドイツ兵を憎む市民も登場する。
そうした不協和音をはねのけての、ラストの第九の演奏シーンは感動ものです。

温厚な松江所長を松平健が、ドイツ軍青島総督をブルーノ・ガンツが好演。
これはよく描き過ぎているんじゃないかと思う所が無きにしも非ずですが
戦争が終わって収容所が閉鎖された後も、沢山のドイツ兵が残ったという事実があります。
そして鳴門市ドイツ館では、当時の写真・捕虜の手紙・再現されたミニチュア建物などが
展示してあるというのです。
日本兵のシベリア抑留とはエライ違いであるようです。

バルトの楽園 https://movie.walkerplus.com/mv35718/
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日本橋の桜

2019年04月08日 | 社会


昨日、日本橋で「ジャパン・クラッシック・オートモービル2019」が開催されました。
今年は丁度桜が満開でした。
去年の今頃にも同じ催しに参加しているのに、それほど桜が印象に残っていないということは
微妙に満開時が違っていたのでしょうね。



この建物は三井本館、後ろの高層ビルは三井タワー。
たまたまここの三井住友銀行日本橋営業部に10年ほど前に訪れた時、
開館80周年記念とかで、色々な写真のパネルが展示してありました。
ということを思い出して、ネットで確認してみたら
”「三井本館」開館80周年”という記事がありました。



それによるとここは、関東大震災により旧三井本館が被災した後、昭和の初めに建てられたのだそうで
「関東大震災の2倍の地震が来ても壊れないもの」を設計の方針としたのだそうです。
「モスラー」社製の地下大金庫の重量は50トンあり、重量制限のため日本橋上を運ぶことを許可されず、
船で運んだのだそうです。
平成10年(1998年)に重要文化財指定。
かつてはその名の通り三井財閥の本拠地であり、今も三井不動産、三井住友銀行、
三井住友信託銀行、そして三井記念美術館が入っているということです。

見るからに堂々とした建物ではありますが、そんな歴史があったのですね。
荘厳な建物、美しい桜に囲まれて、昼間はクラッシックカーの展示、
夜にはその仲間たちのパーティが開かれたので、夜桜も撮ることができたのでした。



「三井本館」開館80周年 https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2009/0602/
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今年の千鳥ヶ淵

2019年04月07日 | お出かけ


あまりにもいいお天気だった昨日、3時過ぎに車を出して
タロウを連れて千鳥ヶ淵に行って来ました。
今年は3月21日に開花宣言が出ましたが、その後、真冬のような天気に戻ったりして
2週間以上たった今も楽しめるようです。



3月20日のニュースで、靖国神社からテレビ中継をしていました。
本当はその日に開花予想が出ると見られていたようですが
その日の標本木に咲いたのは4.5輪(一輪は半開きだった)。
5輪以上咲かないと開花宣言は出せないのだそうで
明日に持ち越しだと、気象予報士が悔しそうに言っていました。
こんなことがニュースになるなんて、なんとも日本らしく、平和な話です。

千鳥ヶ淵は殺人的に混んでいましたが、やはり美しい。
お堀に浮かぶボートは優雅に見えますが
ボート乗り場は長蛇の列、2時間半待ちだと言っていました。
並んでいるのは、ほぼ外国人ばかり。



北の丸公園の中には、こんなダイコンの花が咲く一画もあります。
ハナズオウの群れが咲く場所もあって楽しみにしていたのですが
ほぼ終わりがけでした。
枝垂れ桜もほぼ終わり。



人混みの中をタロウはチョコチョコとよく歩き、昨日も一万歩超。
あちこちで可愛いと言われたり、外国人観光客から写真を撮られたりして
夫は大満足。
あと何回、タロウと千鳥ヶ淵の桜を観ることができるのだろうと
思ってしまいます。





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死なせるわけにゃいかん「こんぴら狗」

2019年04月04日 | 
金毘羅宮で知った「こんぴら狗」のことが頭から離れなくて
それについて書いた本を探してみました。
犬好きな中野孝次あたりが書いていないかと期待したのですが
見つかったのは、その名も「こんぴら狗」今井恭子著。



近年出版されたくもん出版の児童向け書物なのですが
45冊の参考文献、3年に渡る取材を元に書き上げたというだけあって、中々面白い。
日本児童文学者協会賞を受賞しています。

江戸の線香問屋の娘、弥生は、死にかけていた捨て犬を拾って
ムツキと名付け、大事に育て上げる。
しかし、やがて弥生は問屋の惣領である兄を病気で亡くし、自分も病に倒れてしまう。
案じた両親は、ムツキを可愛がってくれる近所のご隠居に頼み、
こんぴら狗として、治癒祈願参りの旅に出すことにする。
ムツキは、飼主の名前、初穂料、道中の食費などが入った「こんぴら参り」と
記した袋を首にかけられて出発するのです。
しかしご隠居は、鈴鹿峠の辺りで病に倒れ、客死してしまう。
ムツキは峠の山道に一人ぼっちで取り残され…

往復340里(1340㎞)にもおよぶ旅路と、道中での出会いや別れ。
脚の悪い寺男、若い托鉢の僧、にせ薬の行商人、船の見習い小僧、
優しい芸者見習いの少女、金毘羅船の船頭、若い大工、百姓、犬嫌いの名主。
そして帰り道で出逢ったのが、盲目の幼い息子宗朗を連れた母親澄江と下男の三人連れ。
澄江は江戸の油問屋の女将で、息子の目を案じての伊勢参りの帰りだったのです。
ムツキは沢山の人の情けでそこまでの旅をなんとか果たすのですが
無論、全部が良い人ばかりという訳ではないので、その3人に出逢ったことに
読者は胸を撫でおろします。
楽しいだけではない旅の道中、宗朗はムツキを可愛がり、ムツキは宗朗を助け、
澄江は息子の成長ぶりを見て心から喜ぶからです。

ムツキが出逢ったのは、悪い人もいましたが、多くは貧しくも善き人たち。
ご隠居が亡くなり、山道を何日も彷徨って死にかけていたムツキを救った百姓家の老婆の言葉。
「こんぴら狗と一緒やと、なんではよう言わんかった?
 犬がここで死んでみい。金毘羅さんのバチが当たるやろ。
 死なせるわけにゃいかん。なんとしても、死なせるわけにゃいかん。」
この本によれば、そうしたところが当時の人々の一般的な考え方だったようです。

終章。
”澄江が宗朗の手を引いて郁香堂を訪ね当てたころ、お店の周りには幾重にも人垣ができていた。
「ここの犬が金毘羅さんから帰って来たってな」
「おお、こんぴら狗よ」
「話半分じゃねぇのか」
「いや、日本橋を走って帰ってくるのを見た奴もいる」
「そいつがよ、突っ走って来て、そこの角で炭屋をすっころがしたってぇじゃねえか。
 お蔭で、ここで炭を全部買い上げて貰ってよ、お祝儀まではずんでもらったってよ」
「あたしゃ昔からムツキを知っていたがね、ほんにええ犬じゃったよ。
 じゃが、ここまで利口とは思わなんだ」”

久しぶりに児童文学の醍醐味を味わいました。

「こんぴら狗」 http://tinyurl.com/y4gc28v8
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どうだ?令和だ!

2019年04月02日 | 社会
昨日は新元号「令和」決定で大騒ぎでした。
個人的には、元号なんてこんな面倒なものはないと思っています。
書類に年度を書き込む度にどちらを書くべきか迷ったり、
元号から西暦に、或いはその反対に、何度腹を立てて換算して来たことか。
今時、西暦以外に独自の元号を使うのは世界中で日本だけだというし、
これは趣味の域にとどめ、公的な書類では西暦に統一すべきだと思います。
ただ、明治生まれの頑固気質とか、昭和の香り漂う喫茶店とか、平成のシラケ世代とか、
こういうのはやっぱり、元号じゃないとピンと来ないかなあ。



写真は、先日、代官山と目黒川で見たワンコたち。
3匹のフレンチ・ブルと4匹のビション・フリーゼ。
多頭飼いは可愛いけれど、食事の世話、排泄物の処理、お風呂やトリミングや予防接種、
1匹でも手がかかるのにと思ってしまいます。
でも可愛いなあ。



目黒川の橋の上にいたジャック・ラッセル。
飼主は近くで写真を撮っていただけだと思いますが
ボク置いてけぼり?と不安気な顔に見えます。


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代官山から目黒川へ

2019年04月01日 | お出かけ



久しぶりの友人と、代官山で待ち合わせをしました。
彼女の希望で蔦屋書店を覗くと、その裏手のT-Siteで
「ショコラdeイースター」という催しをやっている。
有名な芸術家が作ったイースター関係のオブジェが並び、華やかな雰囲気。
イースターにまつわる簡単なクイズに答えると、エッグ型のチョコが貰えるらしい。



イースターは何をお祝いする日か?とか、今年のイースターは何月何日?とか
クリスチャンでもないのにアメリカ人の牧師さんの翻訳のお手伝いをしている私には、超簡単な問題ばかり。
全問正解で、こんな可愛いチョコレートを頂きました。



代官山FAVORIは、旧山手通りに面したビストロです。
テラス席で可愛いワンコを見ながら、美味しいランチ。
屋外用ストーブに当たりながら、積もる話をたっぷりと。

小さな西郷山公園は、桜を目当てなのかビックリする程の人で溢れていました。
公園を抜けて、ブラブラ歩いて目黒川へ。




目黒川の桜は満開、去年よりも更に人が倍増しているような気がしたら
それもその筈、ここに話題の新しいスタバができていたのです。



スターバックス リザーブ® ロースタリー東京。
これは、シアトル、上海、ミラノ、NYに続く世界5番目のロースタリーを併設したスタバであり、日本では初上陸。
”ここでしか味わえないビバレッジやフード、限定デザインのオリジナル雑貨を豊富に取り揃え、世界中から調達した希少性の高いコーヒー豆の焙煎や抽出の様子を間近で見られるなどコーヒー好きにはたまらないストア”であるらしい。
話のネタに覗いてみたら5時間半待ち、即やめました。
目黒川で評判になっているという屋台の「いちごスパークリング」で十分でした。
タロウの散歩を入れて、昨日も1万3千歩。




ショコラdeイースター https://cdeaster.com
スターバックス リザーブ® ロースタリー東京 https://www.starbucks.co.jp/roastery/


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