民主党崩壊の影で崩壊を迎えるかもしれないもう一つの巨大組織
http://www.asyura2.com/12/senkyo133/msg/349.html
投稿者 関飛 日時 2012 年 7 月 21 日 23:02:17: pbkZokkPt5QUo
民主党の崩壊が秒読みに入った。櫛の歯が抜けるように離党議員が増加し続け、気がついてみたら党に残ったのは総理大臣と閣僚を含む現執行部とその取り巻きだけ、という事態にもなりかねない。
ところで、民主党が消滅したらその支持団体はどうするのだろうか。
経団連は自民党に戻れば良い。しかし連合が自民党支持に回ることはいくらなんでもできないだろう。今の連合を見ていると、本音は自民党支持に回りたくてしかたないのかもしれないが。
私は左翼労働組合を揶揄する『労働貴族』という言葉が大嫌いだった。仮に万一、組合の会館が豪華な施設であったとして、なぜ自民党関係者には許されて労働者には豪華な施設が許せない、という発想になるのだろう。
ところが今、私は『労働貴族』という言葉をしっくりと受け入れることができる。もっとも今の連合は左翼労働組合ではなく、右翼労働組合なのかもしれないが。下の組合員ではなく、上の経営者の方を向いた労働組合など存在する意味も価値もない。
例えばかつての総評傘下の電力総連なら、間違いなく脱原発を主張していたはずだ。経営者側と労働組合側の意見が、会社の方向性をめぐって対立することなど日常茶飯事だった。むしろ一致するほうが珍しかったほどだ。まして電力総連以外の労働組合員が原発の再稼働を願う訳がない。
また、労働組合が消費税増税に賛成に回ることなどもありえるはずがない。いったいどこに消費税が値上げされることを望む労働者がいるというのだろう。連合は今回、消費税増税に賛成に回ったどころか、反対する議員に応援を拒否するという圧力までかけた。頭がおかしくなったというしかない。
こんな有様で連合の幹部が主張する方針に、末端の労働者が唯々諾々と従うことなどありうるだろうか。民主党から議員が次々に離党するように、当然連合から傘下の労働組合組合員が次々と脱退し、気がついたら残ったのは幹部だけという自体が生じるのではないだろうか。
つまり連合は支持政党が消滅し、構成員が激減するという上と下両面から崩壊する運命にあるのではないだろうか。
とはいえ連合の崩壊が労働組合運動の崩壊という結果となってしまうことはなにがなんでも避けなければならない。むしろ健全な労働組合再編成のチャンスと捉え、一刻も早くそれが実現されることを望む。
同時にその新組織の意を組んで受け皿となる政党が誕生(あるいは再生)することを願ってやまない。