民主党の腹黒い諸氏は「支持者の声」を聞け
民主党議員は一丸となって今回の政治謀略に対する毅然とした対応を示すべきだ。小沢代表の政治資金管理団体は政治資金規正法に則って政治献金を適正に処理していた。
小沢氏の資金管理団体の事務処理が「虚偽記載」ということになれば、多数の自民党議員の政治資金管理団体も同様に摘発されなければ不当である。また、日本に存在する数千、数万の政治団体からの政治献金の事務処理の「違法性」を考えなければならなくなる。
小沢代表の政治資金管理団体が受け入れた企業献金が多額であり、そのことに対する「説明責任」が不足しているとの声があるが、小沢代表よりも多額の政治献金を受け入れている国会議員は多数存在する。これらの国会議員が多額の政治献金を受け入れていることについて「説明責任」を果たしているのか。
「TVタックル」をはじめとするテレビ番組で、政治評論家を名乗る人物たちが口をそろえて小沢代表批判を展開しているのは、小沢批判を展開することがテレビ出演の「条件」になっているのではないかとの疑いさえ惹起させる。
「誰の通らない裏道」様が、政治評論家の堕落を論じておられるので紹介したい。毎日新聞の与良氏に対する批評である。
「何よりも驚いたのは電話で出演した毎日新聞の与良である。この男は「自分は誰よりも政権交代を望んでいる」ということを述べた上で、「実はこれはテレビでは言えないが、自分のところに来るメールは100%(小沢を批判する)自分に批判的である」「なぜマスコミは信用されないのか。検察のリーク情報をそのまま書いているというような批判があるが、検察がこう書きなさいよということを書いているわけではない」とひとしきり愚痴り、さらに次のように話を続けたのである。
「小沢が違法か違法でないかはこの際、問題ではない。なんで小沢があれだけ多くの金をもらってしまったのかということに説明責任がある」」
(ここまで転載)
国会議員の政治資金収入ランキングを改めて示す。
2007年の政治家別政治資金収入金額ランキングは以下の通りだ。
1中川秀直(自) 4億4955万円
2亀井静香(国) 3億7725万円
3平沼赳夫(無) 2億9512万円
4古賀 誠(自) 2億7879万円
5山田俊男(自) 2億7695万円
6松木謙公(民) 2億7695万円
7森 善朗(自) 2億7021万円
8麻生太郎(自) 2億3383万円
9鳩山邦夫(自) 2億3182万円
10鳩山由紀夫(民) 2億2194万円
また、「政治とカネ」の問題に焦点が当てられているが、この問題の核心は民主党ではなく、自民党である。
小沢代表はだからこそ、今回の問題を切り返す「切り札」として「企業献金全面禁止」の提案を提示したのである。民主党としては、「検察、警察を使って政敵を追い落とすという卑劣な行為」を政治権力が示したことを厳しく糾弾するとともに、金権体質の本尊が自民党であることを明示し、そのうえで、「企業献金全面禁止」提案を次期総選挙に向けて高らかに掲げるべきだ。
こうした状況にあるにもかかわらず、民主党内の渡辺恒三氏や前原誠司氏などから、小沢氏の足を引っ張る発言が出るのは、あまりにも嘆かわしい。
前原氏は前原氏が民主党代表を務めた時期に民主党がどのような状況に陥ったのかを踏まえて行動するべきだ。自民党と裏で通じ、民主党内の結束を乱すことを目的に行動するなら、直ちに民主党を離党して自民党に合流するべきである。
また、渡辺恒三議員も、かつて小沢一郎氏とライバル関係にあったことが影響しているのだと考えられるが、民主党が一枚岩となって次期総選挙に臨める体制を構築することに全面支援するべきではないのか。
民主党を支持する有権者の多くが、今回の西松建設事件を「卑劣な政治謀略」であると憤り、小沢民主党代表に、政治謀略に屈することなく正々堂々の闘いを演じて欲しいと願っている。政治謀略に対して毅然とした姿勢を示さない民主党の「腰の引けた対応」を歯がゆく感じているのである。
そのなかで、民主党議員が小沢代表を支えず、小沢代表への攻撃を示すのであれば、そのような行為は個利個略であるとして非難されるだけでなく、多数の民主党支持者に対する冒とく行為として糾弾されるものだ。
「悪徳ペンタゴン」は、既得権益による政治利権を死守せんがために、小沢氏を何とか失脚させようと工作活動を展開し続けているのである。民主党議員がその謀略に手を貸すことは絶対に許されない。
多くの心ある人々が小沢氏を支持し、前原氏などを排除することに賛成している。前原氏の暴走、破壊活動を、民主党は党として阻止する責務を担っている。
総選挙を目前に控え、民主党は小沢体制で総選挙を闘い抜く腹を固めるべきである。ここで動揺し、ぐらぐらした対応を示せば、政権交代は遠い彼方へ雲散霧消するだろう。賢明な民主党の対応が強く望まれる。