世界の国旗には三色旗がやたらと多いですですが、特にヨーロッパ諸国に多いのは何故なのでしょうか?
西欧では、フランス、イタリア、ドイツ、オランダ、アイルランド、などが三色旗で、東欧ではハンガリー、ブルガリア、ルーマニアなどが三色旗です。
三色旗でもっとも有名なのは自由、平等、友愛を表すフランスの旗ですが、これの影響で広がったのではないようです。
オランダの国旗 フランスの国旗
三色旗を広めたのは、実はオランダだそうです。
16世紀、当時の世界の先進国だったオランダが三色旗を国旗として定めたことから、他の国もそれに続いたというのが真相のようです。
しかし、オランダよりも先に三色旗を国旗としていた国があります。
それは、オーストリアです。 オランダより300年以上前から使っていたそうです。
では、日本で良く見られるのがイタリアの国旗ですが、その三色は、緑、白、赤で、その意味は、美しい国土、アルプスの雪と正義と平和、愛国の熱血を表しています。
イタリアの国旗 ロシア連邦の国旗
ロシア連邦は、ソビエト連邦が崩壊すると国旗も三色旗に変わりました。
社会主義の象徴といわれたソ蓮の赤い旗を降ろし、三色旗になりましたが、これは帝政ロシア時代の国旗をそのまま使っているそうです。
デザインは横ストライブで、配色は上から白、青、赤で、白は高貴と率直を、青は忠義と誠実を、赤は愛と勇気を表していますが、さてその意味通りの国情でしょうかネエ?
そもそも、この三色旗も当時のロシア皇帝がオランダに視察に行ったときに、オランダの国旗を真似し、その配色順序を変えただけで意味は後からこじつけて付けたようです。 なんとも国旗としての威厳も尊重性もありません。
国旗を考えるとその国情や成り立ちが分かるようです。
他の国の国旗もそんな事を考えながら眺めて見るのも面白いものです。